狂人の中に自分の姿を見る。
人間の善と悪はいつ、何を基準に決められるのか。
『ゾディアック』のフィンチャーを思わせるスマートな心理ドラマは淡々としつつも、凶悪犯たちとの面会シーンは人間の心を解剖するようで面白い。
本作のメインストーリーはアトランタで起きる黒人の子供たちを標的とした連続殺人事件なのだが、画期的なプロファイリングが理解されず、そのうえ組織や人種の壁が立ちふさがって捜査は難航を極める。
確信に迫ったかと思いきやすかされる展開が実にもどかしいがハマる。
ビルの息子ブライアンのサイドストーリーは非常にヘヴィ。
