ぐり

孤独のグルメ シーズン1のぐりのレビュー・感想・評価

孤独のグルメ シーズン1(2012年製作のドラマ)
4.0
「時間や社会に囚われず、幸福に空腹を満たす時、つかの間、彼は自分勝手になり自由になる。誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為。この行為こそが現代人に平等に与えられた、最高の癒しと言えるのである。」

松重豊演じる井之頭五郎が"食べること"をひとりで味わい深く楽しむドラマ。時間もお金も気にせず、ただ目の前にある料理を食べることだけに意識が向いていて、いかにそれが"最高の癒し"であるかがコチラにまで伝わってくる。食器などの輸入雑貨を取り扱う貿易商を個人で営んでいる彼は、仕事のためいろんな街に訪れる。彼はその度に、街の風景やそこに住む人を眺めては、その街の雰囲気を感じている。そして、仕事の合間に立ち寄った店で、彼は食を楽しむ。"飯屋との出会いは一期一会"と語る彼は、飯屋でも食を楽しむ人間を観察する。周りのお客さんがどう食に向き合っているのか(またどんな日常を過ごしているのか)を見て、時にはお客さんの頼んだ料理(おすすめの料理)を自分も頼んでみたり、お客さんのアレンジを真似してみたり。軽くつまめて美味しかったものは、手土産にしてみたり。そんな彼の食に対する姿勢が、見ていて気持ち良かったです🥰実際にあるお店が登場するから、このドラマに起用された店は繁盛するんだろうな〜!自分の家の延長線上にある飯屋や実家のような飯屋、常連に言われるままに新メニューが増えていく飯屋など、どのお店もとても温かく、美味しそうでした。毎回ラストに原作者である久住さんが実際にお店を訪ねて食事するのもよかった!幸せそうな笑顔で食べる久住さんに癒されました🥰最終話の五郎(松重豊)と久住さんのツーショットは不思議な感じだった…(笑)

📝2022年4月21日〜2022年4月27日
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