真田広之さんのことは密かに応援しているので、全面プロデュースということで見てみた。そしたらとても面白かった。製作はアメリカだが、日本勢の尽力もあり、全く違和感がなく、画面にあったのはNIPPONのBUSHIDOではなく、日本の武士道だった。ルックも完全に海外ドラマに準拠しているものになっていて、１つの理想形になっていた。
内容的には、按針の視点を通すことで武士の社会を異様なものとして映し出すという、異国地獄巡りものになっていて、按針は武士道の思想に対して常に一歩引いた視点でいたのがよかったし、また、時代劇にある合戦はあまりなく、登場人物の心情に寄り添った演出がまた素晴らしかった。後、女性の生き方にもフィーチャーしている。もはや「サクセッション」。特に最後の３話がまた素晴らしい出来だったな。
役者も皆素晴らしかった。真田広之は流石の貫禄だったし、事実上の主人公と言ってもいいアンナ・サワイさんの演技もまた良かった。浅野忠信はいつもの感じだったんだけどギャグ担当。とは言え、最後の真田広之とのやり取りは流石だった。
