ハンスウ

SHOGUN 将軍のハンスウのレビュー・感想・評価

SHOGUN 将軍(2024年製作のドラマ)
4.5
やっと観れました。ディズニーに再加入した理由の一つはこれが観たかったからです。満を持しての真田広之のアメリカ主演作です。昔のオリジナルドラマはアメリカと日本の合作みたいだけど、これは日本人が出演者もスタッフも多く関わっているとはいえ、紛れもなく純粋なアメリカ作品です。真田さんはアメリカではつまらないどうでもいいような役もいくつかやってましたけど、ようやく報われたんじゃないかなぁ。企画が立ち上がったのが2018年らしい。撮影開始も伸びに伸びたそうです。脚本家も変わったりして、なかなかうまく準備が整わなかったそうです。けっこうな難産の末に生まれた作品と言えるでしょう。めでたい。

全10話を通じて、まず簡単に思ったことは「奇妙な国ニッポン」ということかな。原作は読んだことないけど原作者は日本軍の捕虜だったことがあるアメリカ人。主人公はイギリス人。劇中の年代的にまだアメリカがなかった時代かなぁ😀?? まあ、そういう欧米人の目を通して描かれた日本の戦国時代を、おそらく真田プロデューサーが調整して制作されたのかなあなんて想像を巡らせます。セックスも暴力もありますけど、それも過剰になりすぎない程度に演出され、その時代の男、女、人間の立体像が適度に形成されていたんじゃないでしょうか。

奇妙な国、だと思ったのはやはり命の扱いです。日本人は死ぬといったらホントに死ぬ。切ると言ったらホントに腹を切る。命を軽視する国ですよ。なんつー国なんだろう。そういう遺伝子だからしょうがないの🥺?? そんな人の死をも操り自分の思い通りに事を運んでしまうのが 家康をモデルにしたという武将の真田広之主人公でした。非情で狡猾な策略家といえば聞こえはいいが、目的を達成するためには何人もの犠牲者が出てしまい、しかし、それでも涼しい顔をしている。という、つかみどころのない役を少ない動きと少ないセリフで見事に演じられていました。たぶん現在考えられる最高の戦国武将役と言っても過言ではないでしょう😌

シリーズは好評を博し、シーズン2、3が決まったんだそうな。めでたい。また楽しみが増えました😊
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