面白かった。人と展開、両方の魅力を出し惜しみなく軽快にやってて、ディズニー+のMCUドラマ群だったら一番面白かったんじゃないかな。毎週楽しみだった。
魅力的なキャラクターが仕事とプライベート、それにヒーロー活動と忙しなく動く30分尺に収まるコメディドラマ。よくわからないヒーローやヴィランがゴロゴロ転がっている世界観も良かった。これくらいのテンションのヒーロードラマが観たかったよ。
ファンコミュニティそのもののあり方に言及するテーマもMCUらしい。ただ未だにここまで噛み砕いてテーマを伝えないといけないのか………という感じもある。キャプテンマーベルもフェミニズムのテーマを背負わされたキャラクターだったけど、作り手の態度として、男性ヒーローの視点からマスキュリニティについてここまで露骨なテーマの映画は作らないわけだし。
その点で終わり方に関しては、シーハルクらしい第四の壁突破で物語を彼女流に整理していくことで、彼女に背負わされたお説教的な役割そのものを大きいユーモアでねじ伏せた感じがあり良かったんじゃないかな。私の物語なのだし、最後は私らしく豪快に終わらせまっせという。
(例えばキャプテンマーベルだったらわざわざクソ男をぶん殴るシーンを描いてあげるわけだけど、シーハルクはそんなことで労力使うくらいなら私のおもしろ独壇場見てくれよ。っていう態度。そういえばマッチングアプリでしょうもない男を引きまくっちゃうという回でも、異次元のキモい悪魔を次から次へとポータルに捨てまくると言う比喩的な展開にしていたのもユーモアがあって良かった。)
続編も楽しみだよ。
