ふじこ

ザ・ファイブ−残されたDNA−のふじこのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・ファイブ−残されたDNA−(2016年製作のドラマ)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

途中まで面白いなぁと思ってたのが恥ずかしくなるくらいな終わり方をしたな…。

20年前、5歳で失踪したジェシー。兄マークは今でもふと弟の影を求めてしまうくらい後悔していた。弟が行方不明になった日、泣きながら訴える弟を突き放したから。
そんなジェシーのDNAがとある殺人現場で発見される。昔馴染みの刑事ダニーはマークにその事を伝え、ジェシーは何処かで生きているのでは?とざわめき立つ。
…と言う導入。

この兄マークがマジで好き勝手して、更に母親(父親はそうでもない)も電話かけまくりでブチギレまくり、終始刑事の立場が危うくなりそうなダニーが可哀想だった。なんならちょっとイラっとするくらい。誰も彼の立場の事を考えてくれない。

もう一人の昔馴染みスレイドは少年少女用のシェルターの代表をしていて、マークの親友風なんだけれども、実は殺人者だった。
女性達を監禁していた音楽プロデューサーと捜査の手がかりに上がる男の二人も殺してる。一人目は、目を掛けていた若い女性の敵討ちみたいなもので、もう一方は別の男を守るためだけれども、殺しは殺し。なのに最後まで罰が下るシーンはない。マークに告白しているし、それについてマークは偽証までしているんだけど…。お咎めなしか…?

更にもう一人の昔馴染みプルー。アメリカに行ってたけど故郷に帰ってくる。こいつもマジで謎、存在意義が謎。いらなくない?
まだティーンの頃とは言えマークと付き合っていながらスレイドと浮気をし、戻ってきてから(何故か)急にマーク好き好き、一緒なら幸せになれる、愛してる!とか言い出して はぁ?と思ってた。どうした急に?
美女界のガンバレルーヤと言った顔だし、謎解きにも特に役に立たない、何しに出たのか分からん枠。

この手の話はほぼコレだけど、関係ある話、関係ない話、全く関係ない話が繰り返されて真相へ。
最初の事件にジェシーのDNAが出たのは、ジェシーは立派に育ってて警察関係者で、そこでたまたま絆創膏を落としたからだった。
ダニーの相棒の女と寝たり筋肉を自慢したりしてちょいちょい出てた男。

何故誘拐されたまま消えていたかと言うと、マークとジェシーの母親が近所の子供を亡くした男と関係を持ち、絶対あんたの子じゃないから!と言い張っていたものの父親の勘で"いやこの子は俺の子だ!"となって誘拐、100キロくらい離れた場所で普通に育ってた。

そう……半分母親が悪くない?って結末だった。
一時関係を持った父親かも知れない男の事疑わなかったのか?
言うわけにもいかず、誘拐されなきゃそのまま托卵する気だったんだろうけど。なんか全て知った夫も うむ… みたいになってるし。頭悪すぎだし都合良すぎだろ。

大人ジェシーがやたら怪しいムーブをしていたのは、自分の出自に疑問を持って色々嗅ぎ回っていたからだった。
当初ジェシーを殺しました、って自白してた連続殺人鬼はなんでそんな嘘吐いてたのかもイマイチ分からんし、その殺人犯の代わりに手紙を出してたオバさんの下りもよく分からん。要るか…?ギュッとすれば6話くらいにならなかったか?ってくらい、別に面白い訳でもない脇道要素が多かった。

超つまんなかったなぁ~とは言わないけれど、なんか最後大団円になって家族復活してるけど…良いのか?父親は死ぬ(又は死んだ)から良いのか…?流石にご都合主義が過ぎるでしょ、ベストセラー作家さんよ、と思った。
ふじこ

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