このレビューはネタバレを含みます
舞台は変わって更生施設へ。
この流れは巡礼的セルフオマージュぽさもありながら、チャールズ・リー・レイのルーツを辿る趣旨と並行して、サイコからスピリチュアルへの絶妙な味変につながっていた。
そこに1作目からある、人形による殺しを「“信”じる“心”」という問題と、チャッキーの、嫌な奴を代わりに殺してくれる、殺意を肯定してくるメフィスト的立場が効いていて、当然のことながらつくづくチャッキーの解像度高ぇと唸らされた。
ジェイクとデヴォン、レクシーの関係値の単純な変化もさることながら、3人がもともと抱えていた問題の表面化も鍵となっていて、新しい舞台で新しい設定によって生み出される面白さだけではない、登場した時点から存在する「キャラクター性」そのものがシナリオを動かしている感じがとても良かった。またやはりジェイクとデヴォンがくっつくおかげで、レクシーの紅一点に振り回されず観やすい感じがずっとある。
そしてダルマ人形にされたニカやグレン・グレンダの受肉体、チャッキー同士のファイトやティファニーの内面など、今までのキャラや設定を用いながらその面白さが更新されていく展開も、予測不能の見応えがあった。
あと個人的にはアンディとカイルの去り際に『チャイルド・プレイ2』(1990)のラストシーンが重ねられたところで思わず、「エモすぎるやろおぉぉお!!」と悲鳴のような叫びが溢れ出た。
最終話のクリスマスでほっこりさせ、、、るはずもなく、まだまだチャッキーは遊び足りないよう。
いいぜ何度でも、Wanna play?