衛星獲得の新章ということで、宇宙感のあるCGなど映像的にもスケールの大きさが伝わってきた。
村西とおるの暴走と転落に重きが置かれていたため、新たに登場したビッグな商売敵は前シーズンに比べると迫力に欠けるところはあった。が、宗教団体というスピリチュアルすら札束叩きつけて黙らせる景気の良い豪快さは気持ちが良かったりもした。
あとは、取締法できるまでリリーフランキー筆頭にどんどんサツの柄が悪くなっていくのが笑えたりとか、「顔射」て顔面シャワーなのかとか、宮沢りえの股抜きから入るカットなんて貴重だなとか、西内まりや昔けっこう好きだった気がするんだけれどそんなに魅力感じなかったなとか（トップレスがなかったのが不満とかでは断じてない）。
何はともあれ、まさに時代をその股にかけてコスリまくった男の、台風の目ぶりというか、才覚のあるものの魅力と魔力、その功罪みたいなものの上に今のエロが成り立っているのだなということがドラマチックで、本作自体も丁寧で野心的で、とても面白かった。
