たかさき

ボバ・フェット/The Book of Boba Fettのたかさきのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

最終話

最初の「私は見捨てない!街のみんなを守る!」と言いながら宮殿ではなく廃墟に残る、という選択はそもそも言動一致してるのか?(廃墟に残ればそこが戦場になるのに?)
同じように「あいつらに街を壊される…!」と言いながらランコアに乗って歩兵をぶん投げて街の橋をぶち壊してるボバはどういう感覚?

あと目の前で命を救ってくれたランコアを「逃げたぞ!!」と撃ちまくる半ドロイドギャングもどういう感覚?

などなど…気になる点が多かったですね〜。

▼「よし」と言い過ぎ、話を聞き過ぎボバ。選択を全て流されてる気がする。半ドロイドに言われた通り廃墟に残るし、フェネックに言われた通り動かず待つし…キャラ造形に反して、全く自主性がない。

▼グローグーの『究極の選択』をド頭でサラッと処理したのも…なんかちょっと…もうちょい、大きなことですよね、あれ。

▼各所、キマってない。半ドロイド2人がクルルサンタンを両脇から抱え上げた後にクルッと回って銃撃するところとか。あと、このエピソードで「カッコいい登場シーン」が一つもなかった気がする。マンドーもヌルッと出てくるし、クルルサンタンもヌルッと出てくるし…。(あ〜でも、ランコアの登場は良かったか。)グローグーとの再会も、サラッとでしたね。 あんなサラッと…なんか、マンダロリアンS2最終話を台無しにしてませんか。ボバのドラマを観てない人視点になると、ルークまで出てきてあんなに壮絶な別れで幕を閉じたと思ったら、S3頭でまた一緒に旅してる…って状態でしょ?S4の最後に再会するぐらいの時間は必要では…?(グローグーのジェダイとしての成長も見せられるし。今のグローグー、修行経た感じ出てないよね)

▼なんかアクションも話運びももったりしてるよなぁ〜…キャド・ベインが炎でランコア威嚇するところとか…廃墟前の籠城シーンとか…交渉のシーンも滞りしか感じないし…。

▼全編タトゥイーンだから仕方ないが、それぞれのシーンで場所が違っても画がわりが全然しない。

▼結局ランコアが倒すので半ドロイド女の「私が屋上から射撃する!」のフリが全く効いてない。シールドをとりあえず撃ち続けるアクションにも意味を感じない。(設定を詳しく知らないんですが、あのシールドは銃で撃ちまくればなんとかなるものなの?)

▼7話が、というよりも、7話かけても未だにカラフルなスピーダーに乗る半ドロイドギャングに全くキャラクターとしての魅力を感じないのも大きな問題な気がする。「生きてたーー!」とも「やばいピンチだーー!」とも思わない。そもそも彼らの助力にストーリーが無いもんね、夜にちょっと話してスカウトしただけだから。

▼グローグーのお助けフォースシーンが「部品を取り外す」だけの地味さ。トレーニングマシンをショートさせてたんだから、もう少しショートさせる方向性で派手に倒せたのでは?まぁ生物を鎮める方がジェダイらしさがあるのでランコアのシーンだけでも良かったかも。

逆に好きだったところは…
▼ダブルジェットパック
▼ランコアライド
▼デカドロイド
▼人力車シーンのスピード感
▼タスケンのステッキでとどめ
▼グローグーとランコアのシーン など…

スターウォーズのスピンオフドラマ「①マンダロリアン」「②ボバ・フェット」ではなく、あくまでも「マンダロリアンのスピンオフ ボバ・フェット」という感じでしたかね。魅力の多くがマンダロリアンや旧シリーズに起因していた。
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