ワイカ

ボバ・フェット/The Book of Boba Fettのワイカのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

 マンダロリアンの続き的な形で始まったボバフェット。映画では感情が見えない悪役の賞金稼ぎで、ハカイダーみたいな雰囲気がかっこよいと思っていたけれど、このドラマでは民を守りながら小さな街を治める仁義あふれる御仁という設定。うーん…、何かが違う。悪くはないけどなんか違う。

 映画で戦いの最中に地中の怪物に食われて死んだと思われたものの、命からがら脱出。その後、奴隷として拾われたタスケン・レイダー族との交流を通じて仁義に目覚める…みたいな回想から始まって、マンダロリアンの最終回で描かれていた、かつてジャバ・ザ・ハットが支配していた街をさまざまな外敵から守りながら治めるみたいなお話。

 マンダロリアンからそうだったけど、ボバが正義の味方的に描かれるストーリーはいかにもディズニーで、どうもしっくりこない。自分の中のボバはこういうキャラじゃない。そして演じる俳優さんが苦労人感出まくりのむさ苦しいオッサンで魅力を感じない。いくら映画に出てきたジャンゴヘッド(ボバの父。てかクローンの素)の俳優をクローン設定だからそのまま使ったというこだわりと言われても、うーんって感じ。しかもダイミョウってなに。

 敵の賞金稼ぎはどう見てもアイアン・メイデンのエディのパクリ!オリジナルなキャラが魅力のひとつだったスターウォーズシリーズなのに、なんか残念。ほかのキャラもイマイチ魅力に欠けてた。

 ストーリーも途中までグダグダしてて盛り上がらない。最後は一気にスターウォーズ的盛り上がりで楽しめたけど、え、これで終わり?的な終わり方。

 毎回最後に流れるテーマ曲も、なんか野暮ったくてヤダった。

 …と悪口ばかり書きましたが、なんだかんだ言ってクオリティは高いし、最後までそこそこ楽しく見せていただきました。

 続きはあるのかな。
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