かいと

エコーのかいとのレビュー・感想・評価

エコー(2024年製作のドラマ)
3.6
マーベルの中でも異質な物語という触れ込みで始まったエコー。
主人公マヤは聴覚障害者で、事故で母親と片足を失くし、ネイティブ・アメリカンにルーツを持つ女の子。デアデビルシリーズで悪の親玉として登場していたキングピンの寵愛を受けて育った。そんな彼女が大人になったのち、キングピンに関するとある真実を知る、、というお話。

まず評価すべきなのは、マヤを演じるアラクア・コックスは実際に聴覚障害者で片足がなく、ネイティブ・アメリカンにルーツを持つ女性であるということ。これは彼女にしか紡げない物語であり、これを知っているのと知らないのとでは鑑賞した時の感じ方が違うだろう。同じ境遇の人は身のこなしや手話に違和感を感じないはずだ。
そして喜ばしいのはキングピンをヴィンセント・ドノフリオが再演するということ。デアデビル時代に出していたあの雰囲気が戻ってくるのは嬉しすぎる。

しかしストーリーのわかりづらさが目についてしまう。マヤは一体どうしたいのか、表情が少ないキャラということが裏目に出て理解しづらい。また聴覚障害や片足をなくしている点があまりバトルシーンに生かされていない。そこらへんは盲目の戦士であるデアデビルと比較してしまうけれど、アクションが単純に感じてしまったなあ。
またマヤのルーツとして先祖代々女性が発現してきた能力があったが、バトルシーンが単調になってしまうならそれをもっと活かせばいいのにな、、とも思う。
なんだか俳優と設定だけで乗り切ろうとした感じが否めない。
5話で収めてちょうどよかったかな。とりあえず今後のシリーズでもキングピンが見るのを楽しみにしてる!
かいと

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