肉鹿

恐怖!パニック!!人喰熊史上最大の惨劇 羆嵐の肉鹿のレビュー・感想・評価

3.2
1915年。北海道の山奥の村。冬眠に失敗してお腹を減らした熊が最初に食べてしまったのが人間の女だったことから執拗に人間を狙う人喰い熊に変貌。迎え撃ったのは、熊殺しで有名な老猟師だった———「三毛別羆事件」をモデルした実録ドラマ。

体長2.7メートル、体重383キロの超巨大熊VS三國連太郎!!!

とにかく三國連太郎さんがかっこよくて、気は荒いけど力持ちを体現!殺してくれる相手を探し続けてるうらぶれた胆力が顔からみなぎってた!
区長にお金を要求する時の感情ごちゃ混ぜになったような複雑な顔面力も圧巻!

さすがに時代的なものもあって熊の着ぐるみ感は強くて迫力不足だし、人を食べる時のASMRもコリコリ音ばかりで物足りない。荒い鼻息も混じってて欲しかった🥺

スプラッター描写も直接的なものは避けてるけど、お腹の子供を守るために「喉を掻き切ってくれ」と熊に懇願するお母さんが印象的。とてもせつない、

メインはあくまでも人VS熊だけど、熊を含めたさまざまな自然に翻弄されながら北海道を開拓した人々の時に弱く浅ましかったりする人間臭い姿もしっかり描写されてるのが胸に沁みる作品でした。
肉鹿

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