レイモンド

ディアトロフ峠事件のレイモンドのネタバレレビュー・内容・結末

ディアトロフ峠事件(2020年製作のドラマ)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

世界一不気味な遭難事故として有名なディアトロフ峠での事件。
主人公であるオレグさんの事件捜査のパートと当時の学生が実際に登山をしているパート、二部構成にして世の中に広まっているいろんな説も入れ海外ドラマのXファイルぽい雰囲気。
最終話は学生がどんどん亡くなってしまうシーンの連続なので悲惨だし見ていて辛い。
私自身寒いのが苦手なのでなぜこんなとこ登山するのかほんと疑問だ。現場であるホラートシャフイル山、別名を「死の山」というらしい。
もう名前までお膳立てしてある。
しかしたとえ吹雪の中だろうとみんな仲良く歌ったり楽しそうだ。60年ほど前の話だが防寒着なども用意してないように見える、というか出てくる人ほとんどがわりと軽装、ウールっぽいコートとか。
えっ、ロシアって寒くないの?
そんなわけはないのでやはり若さと学生時代特有のノリのようなものもあるんだろう。
これだけの人数で誰一人として生き残れなかったのはたしかに不思議だ、しかし劇中のマンシ族の長老の台詞「登山隊は負傷した仲間を見捨てては生きられなかった」という言葉はしっくりくる。

主役のオレグさんは戦争で自分だけが生き残ってしまったことをずっと後悔しながら生きている人だ。
死から残された者は悲しみを抱えて生きていかなくてはいけない。
彼が事件に関わることで自分が立ち直るきっかけになるという流れは良かった。
レイモンド

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