レイモンド

薔薇の名前のレイモンドのネタバレレビュー・内容・結末

薔薇の名前(2019年製作のドラマ)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

ジョン・タトゥーロとルパート・エヴェレット共演ということで楽しみにしていました。
バチバチ演技対決です。ルパート・エヴェレットは目がインパクトがあって挑発的な眼差しが魅力の俳優さんで、対するジョン・タトゥーロは物静かそうな、何事にも動じなそうな雰囲気が特徴ですね。

舞台はイタリアの北、イタリアでもこんな寒そうなところがあるのでしょうか。なんとなくゲースロで見たような光景が。
修道院なのですが図書館、資料館も兼ねた施設で。たくさんの貴重な本があって、どれもお金や宝石にかえられないほどの価値があります。修道士はこの本を守る役目を負っています。この当時の宗教は超能力みたいなもんで神様や悪魔や魔女があたりまえに存在すると言われる時代なので「そういうもんか!」とこちらも乗っていかないと取り残されます。信じないと火あぶりの刑に処されます。
要は宗教のいろんな教えを説いた貴重な本の奪い合いで連続殺人が起きるわけですが本の内容を知りたいがためにページをめくるときにやる「つい指を舐めてしまう」クセを利用して犯人がページの端にあらかじめ毒を塗り、
殺害するという犯行方法は面白いなと思いました。
あまり衛生的ではないですが昔なので素材も紙ではなくてたぶん革でページがめくりづらいんですよね。

ジョン・タトゥーロは館長に頼まれて殺人事件を捜査する刑事さんのようなキャラクターでルパート・エヴェレットは異端者を厳しく取り締まる教皇側の役人のようなキャラです。
この二人は以前は同じ職場の同僚で割と仲良かったんだろうなぁっておもわせるシーンもあってファンとしてはちょっと嬉しい。

「大切なのは悪事を働かないのではなく生涯で自分の中の悪とどれだけ戦えるかだ」
こんなかんじの名台詞もぽんぽんでてきて良いです。
ラストに出てくる薔薇の名前の意味もいいですね、もしかしたら原作と違うのかもしれませんが。
はじめはダヴィンチコードみたいな感じかなと見ていましたが冒険もあり謎解きもあり予期せぬとこから意外な真犯人が!で気が付けば結構夢中になっておりました。
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