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ステーション・イレブンのnntmkazuyotaroのレビュー・感想・評価

ステーション・イレブン(2021年製作のドラマ)
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おなじ人を想う、おなじ本を読む、おなじ世界で今を生きる。わたしたちはつながっているって感じるの良いことだよね。
何度でも見つけるよ、また一緒に居られるよ、って想像して、未来にわたしたちの居場所は必ずあるよって。温かくてじんわりと泣けてくるわ。

それぞれの物語、知るほどにみんなを好きになった。
特に「過去を消したい」タイラー(ダニエル・ゾヴァットがオーバーオール似合いすぎてた)の物語は心に残る。以前の世界を物理的にも精神的にもなかったことにしても誰かの記憶のなかに残る。過去は消せない、過去とつらく悲しい思い出とも一緒に生きるしかないんだよねぇ。「痛みを覚えている」ことを美しいと感じ、焦がれる気持ちが、わたしの中にあるのがわかる。それ、忘れないでいよう。

あと、ヤングキルステンのマチルダ・ローラーの真っ直ぐな演技がめちゃ良かった。キルステンとフランクのシーンが好きだし、こどもからすると不思議と居心地の良い大人、フランクみたいな人間になりたいと思った。

dramaticでcreativityとhumorとideaに溢れていて「imaginationを大切に、playしつづけよう」それ以上に素晴らしいことなんてないんじゃないかって気持ちになった。人の悲しみを癒す芸術や音楽、創造が持つ力、このドラマを見て心が少し軽くそして元気になった。今は公式Instagramを見て反芻している。
わたしは『サクセッション』が大大大大好きなんだけど、この『ステーション・イレブン』と『サクセッション』どちらもシェイクスピアで、それ以外にもこの十年はシェイクスピアがなかったら何もなかったも同然ってくらいわたしの一部だよ。
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