nntmkazuyotaroさんの映画レビュー・感想・評価

nntmkazuyotaro

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異人たち(2023年製作の映画)

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ここ数年、ポリコレ以前に私的なことを映画にする意味があると心底思う。わたしですらもうどうでもよくなっている傷痕をそこにあるだけの孤独を誰かと共有する体験。
これは単なる自分語りでも書き捨てでもない、や
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Saltburn(2023年製作の映画)

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『Superbad』ってさ、アメリカの公開が2007年8月17日なのよ(あ、日本は2008年にDVDスルーね)。この映画は、2006年後半から物語がはじまって約半年間の話しなので、ちょうどアメリカで劇>>続きを読む

地球は優しいウソでまわってる(2023年製作の映画)

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本音と建前の使い分けなんて当たり前、臭いものには蓋って考えの人が多いの日本に住んでいるので、すごい問題が起きた時は別として日常的なセラピーになんでこんなに高いお金を払うんだろうと思ってまい文化の違いを>>続きを読む

神さま聞いてる?これが私の生きる道?!(2023年製作の映画)

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レイチェル・マクアダムス、キャシー・ベイツ、ベニー・サフディってこてこてじゃない絶妙なアメリカンコメディ感で良いキャストだと思った。ちょっと『ミーン・ガールズ』を彷彿とさせるところがあるし、レイチェル>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

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リッキー・ジャーベイスの『extra』ってドラマがあってだねぇ…というのは置いといて、主人公がスノッブ過ぎるブラックコメディだけど、親切なジョークに大袈裟な演出、この映画自体がブラックコメディの面をし>>続きを読む

パーティ★モンスター(2003年製作の映画)

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意味不明過ぎて知れば知るほど遠くなる存在、NYのクラブ・キッズ。あんだけ年中無休でケタミンやクラックやヘロインやって普通に生きれるもんなの?
その存在は、直接的にも間接的にも多大なる影響をカルチャーに
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

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まぁ、言わずもがなな大傑作。ずっしり重い89分をIMAXで観れて感無量。スーツもいつもよりデカかった。この作品の前じゃ『アメリカン・ユートピア』が霞んで見えると言われても仕方がないと思う。
それでもわ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

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わたしは女性として生まれ自分でも自分のこと社会主義者だと自負しているので、ロールモデルとしてのベラが完璧だし、とても解像度の高い作品だと思いながら客観的に見ても「人生ってなんて安っぽいのだろう」と笑っ>>続きを読む

ジミー・O・ヤン:人生おいくら?(2023年製作の映画)

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ネタゆるいし、間がいいよね。ありとあらゆる観点から総合するに別にあんま良い人じゃなさそうなのも好きなポイント。笑

しかし、このフィルマに登録される基準謎だね。ムレイニーもマークもリッキーもピートも新
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ジミー・O・ヤン:人生はお買い得(2020年製作の映画)

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実はアマプラも頑張ってスタンダップ配信してるんやで~ってことで、過去視聴マーク。ってか、これ2020なの!?時の流れの速さを感じずにはいられないぜ。

これより2023の新作の方がおもしろかったかな。
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愛とセックス(2015年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

けっこうずっと見たいと思ってた作品だったので、過去作なので仕方ないけど前時代的な内容(サダイキスの役がさすがにミソジニーすぎる…)とオチ(セックスして結婚しちゃうんだ…)になんかがっかりした。
でも、
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シアター・キャンプ(2023年製作の映画)

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完璧に『ウェット・ホット・アメリカン・サマー』のルージカルやん。大オチがスージー・エスマンなん訳分からん過ぎる。笑
あとトロイに色仕掛けする敵のキャンプの女性、ティム・ロビンソンの作品以外で初めて見た
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マディのおしごと 恋の手ほどき始めます(2023年製作の映画)

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今の親世代は“NOドラッグ、NOセックス、親の許可有り”のパーティーをする現代の若者にもっと奔放に生きて欲しい(さすがに息子の童貞を奪ってくれは無茶苦茶だけど)と思っている。そんな親役がマシュー・ブロ>>続きを読む

スラムドッグス(2023年製作の映画)

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声優陣を見て「なんで実写でやってくれないの…」ってなってたけど、想像以上に犬たちが可愛いくて最終的に犬(特にレジー)にメロメロになってしまった。どうやって撮影してるのかわかんないけど口を動かしてしゃべ>>続きを読む

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

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ついに見たって感じ。ほんとあの映画やあのドラマの元ネタが詰まりに詰まった作品だね。もっと変な人の変な話しかと思ってたけど、weirdとはかけ離れた普遍的でとてもアイコニックな女の子が主人公のガールズム>>続きを読む

ボトムス ~最底で最強?な私たち~(2023年製作の映画)

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『Damsel in distress』meets Y2Kリバイバル!今年を代表するコメディ作品として後世に語り継ぐわ。
あと、やっぱ『But I'm a Cheerleader』の20周年の時、日本
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クイズ・レディー(2023年製作の映画)

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マジカル・ウィル・フェレル・ムービー
。わたしがウィル・フェレルに会えたらという妄想そのものだった。
でも、ウィル・フェレルはマジで愛想無しで有名やからこんなことにはなり得ないのは百も承知で、映画にし
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バーバリアン(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

政治が失敗して社会が荒廃するとどんなことが起こるか、ホラーというジャンルを通して見たって感じ。

あの町ではボロボロの服を着て警察官に向かって叫んでいる女性は“アル中のホームレス”と見なされる。もしこ
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ハロウィン・キラー!(2023年製作の映画)

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往年のSF&ホラー映画と近年のティーンものジャンル映画の総決算って感じでおもしろかった。『ファイナルガール』じゃんって言われても仕方ないと思うけど、めちゃくちゃ良くできた後発で感心したわ。

80年代
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コカイン・ベア(2023年製作の映画)

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『Wet Hot American Summer』ネタがあるらしいとのことで見にいったけど、オープニング速攻でワロタ。でも確かにアレは傑作オープニングなので、エリザベス・バンクスの株が急上昇、またして>>続きを読む

ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>(2015年製作の映画)

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オーシャンズとミッション: インポッシブルとスターウォーズを足して亀のビジュで押し切ったな。雪山の既視感ある川下り戦闘シーンが、強烈に見にくかった。
何にせよものの5分くらいでデススターが出来上がるの
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ミュータント・タートルズ(2014年製作の映画)

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雪山滑走戦闘シーンは、マイケル・ベイ感すごくて、何が起きているかわからんし、ずっとデュエマのカード見てるみたいだった。あのスピードでどんだけ滑ったんだって感じやし、あんな山ないやろ…。ツッコミどころ満>>続きを読む

ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

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これは歴史修正でもオカルトや奇跡の話しでもなく、地道に調査し膨大な資料を読み解くこと信念を貫く諦めの悪さの話し。ほんとに彼女がやったことのすごさがちゃんと伝わるといいなと思う。
ところで、フィリッパが
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ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

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幼少期に家で見せられていた『ミュータント・タートルズ』あれが実写映画版だと知るのは大人になってからだった。タートルズとキョンシー(少し成長したらアダムスファミリー)ばかり見ていたこどもだったんだけど、>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

テレビ業界を舞台にマンズワールドをとことん皮肉った『Anchorman』
旧態依然としたホモソーシャルを変えた『Superbad』
nerdやgeekのテンプレをアップデートした『Napoleon D
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インスペクション ここで生きる(2022年製作の映画)

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すごく個人的で私的な内容の映画だと思う。
セクシャリティや宗教においてマイノリティであること、軍隊という場所、親との関係、正直どれもどう受けとめたらいいのかわからない。
でも、「わからない」最近はこれ
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

あったかもしれない未来を想像し、やり直すことの意味。わたしはけっこうあるなと感じたし、何度やり直しても答えに辿り着けない場面での“諦める”という選択はかなり胸をすく結末だった。(そして、マルチバースに>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

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完全にDaniel Zovatto目当てで観に行ったんだけどめちゃくちゃおもしろかった。キリスト教をよく知らないのでなんとも言えんけど、ヴァチカン的にこれオッケーなんだねっていう。安心安定のおもしろエ>>続きを読む

ハロウィン THE END(2022年製作の映画)

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マイケルを覗くとき、マイケルもまたこちらを覗いているのである。シェイプ

代理マイケルのコーリーと代理ローリーのアリソンの恋愛シークエンスは無茶苦茶だけど意味はわかる。『ロミオとジュリエット』ならぬ『
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X エックス(2022年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

主人公がコカインでパワーアップする映画は最高。
ミア・ゴス演じるマキシーンが「わたしらしくない人生は受け入れない」って決め台詞を言うシーンとコカインパワーアップ、何回かあるんだけど毎回ブチ上がった。
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大いなる自由(2021年製作の映画)

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ラストシーンに胸がいっぱいになって映画館の座席で破裂するかと思うくらい、わたしはこの映画を大恋愛として受け止めることができる。
それは、所謂“ポスト〇〇”と呼ばれる歴史の転換点を過ぎた後を生きていると
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僕らのごはんは明日で待ってる(2017年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

感想見るとカーネルサンダース持って走るシーンにやいやい言うてる人多いけど、あのシーンはイエス・キリストにかけた肝のシーンなんだからちゃんと必然性があるし、あれくらいわかりやすいのもわたしは好感持てたよ>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

これもうマイルスっていうかアベットやん。前作バースに引き続きcommunityネタというか、クリストファー・ミラーとフィル・ロードはcommunityのことほんと好きだね。(わたしもー)
インドのスパ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

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親の知らない(知られたくない)部分なんてこどもは見て見ぬふりをするしかない。不安を隠してお互いに平気なふりをするしかなかったあの頃。思い出すと今でも胸が苦しくなる、瑞々しい想い出たち。

なんか、あの
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ウーマン・トーキング 私たちの選択(2022年製作の映画)

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アーミッシュは知ってたけどメノナイトの人たちのことを初めて知った。彼らのコミュニティ(コロニーと呼ぶそう)で起きたこの映画の元になった事件のことも。

現代的な暮らしをする人からしたら理解し難い暮らし
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