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ギルデッド・エイジ -ニューヨーク黄金時代-のtaruponのレビュー・感想・評価

4.2
ジュリアン・フェロウズ製作、脚本ということで見た本作。
皆さまも書いていらっしゃる通り、ダウントンのアメリカ版。
時代は、1880年代のニューヨーク。主人公マリアンが、旧来からの金持ちであるオールドマネー(マリアンの叔母であるヴァン・ライン夫人や社交界の女王であるアスター夫人ら)と、鉄道をはじめとした新しい産業により急速に資産を増やしたニューマネー(ラッセル夫妻)の戦いにまきこまれていく様子を通して、両者の価値観、行動を対比しつつ社交界での仁義なき主導権争いを描く。
ダウントンと同じく使用人世界も並行して。今回は使用人世界もヴァンライン家のラッセル家との2つが対比して描かれ、その動きも主人たちの動きに影響し影響されるところも面白いところ。
イギリスやヨーロッパの大陸の旧世界ではなく、アメリカという新世界が舞台なことで、オールドマネーのよって立つ価値もそれなりに薄っぺらな部分があったり、ラッセル夫妻を筆頭に下剋上を狙う人達がうようよしていて、今は使われる立場の人間も、何年後かには自分が成り上がっているかもしれないと思っていたりと、ドロドロ具合もかなりストレート。当時、新興国家であったアメリカのお金のやり取りも含めての生々しさ、ギラギラ感が、ダウントンの世界とはまた違っての面白さかな。
SE2もおそらくあることを期待して。

主役のマリアンは、メリル・ストリープの娘で、これがデビュー。
透明感があって、可愛いです。
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