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運命の炎のtaruponのレビュー・感想・評価

運命の炎(2019年製作のドラマ)
4.3
友人からおすすめされて見始めたのだが、面白かった!私の好み。
実際に1897年にパリで起こって大きな人的被害をだしたバザール・ド・ラ・シャリテと呼ばれるチャリティ会場での火災をベースにしている(原題も、同じくバザール・ド・ラ・シャリテ)

その会場にいて助かった3人の女性達が、愛するものを守り自分の運命を自分で掴み取る様を描いている。

20世紀目前の、いろいろ新しいものが勃興する時代の中で、今まで自分達の生き方を自分で決めることがかなわなかった女性達が少しづつ声を上げ始めた時代。女性達の真摯さ、したたかさ、そして周囲の人間との関わりが面白い。
同時代のイギリスを舞台としてものは映画、ドラマなどで見る機会が多かったのだが、この時代のフランスものは余り記憶になくって、やっぱりお国柄により違ってくるのも面白い。

最後、特にローズはどう落としどころがあるのか・・・・と思っていたけれど、まさかあれでOKなんだと思ってしまった。(ハッピーエンドなのでOKなのですが) オデットの母の、あのめちゃくちゃ強いおばあさまは、孫のトマのことだけが心配で彼の幸せを願っていたのね・・・

そして、トマにしろアドリエンヌの娘のカミーユにしろ、実に賢く良い子で、かつ可愛い。

フランスのお屋敷の内装や、衣装も楽しめます。
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