うさこ

HOMELAND/ホームランド シーズン6のうさこのレビュー・感想・評価

3.8
中東との緊張関係を長年描いてきたドラマが国内に帰ってきたら、国内のほうが敵が多かったよ、って話。

前作でクインが死んだと思っていたので、生きていてほっとしたけれど、あまりにむごい仕打ちに再び見ていられない。ブロディといい、クインといい、このドラマは主人公の対となる男性キャラをどうしてもいじめないと気が済まないらしい…。

ストーリーはアメリカ国内に絞られたのでこじんまりとしてしまったが、大雑把すぎた前作よりは楽しめた。ヒラリー・クリントンを思わせる女性大統領が迫力あってよかったけれど、大統領のSPは大勢いるのに、側近がオバマ大統領みたいな主席補佐官のみで、いつも二人+キャリーで相談して物事を解決しようとするところにリアリティが感じられず残念。そんなんだから、あっけなくだまされたり、暗殺しようとする奴らにつけこまれたりするんですよ。

もう一つ残念なところは、最終話になってやっとわかった黒幕が「誰それ?」みたいな最初に少ししか出てこない人物だったこと。もっと伏線を用意してほしかったです。

それにしてもクインの最期が立派すぎて、かわいそうでした。フラニーを守ろうとして裏目に出てしまうところとか、アダルを殺せたのに殺さなかったところとか、切なくて泣けました。RIP、ピーター・クイン。ここまで来たからラストシーズンまで見ようと思います。
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