冒頭に事件が起り、その謎の鍵を握る主婦グループ、というあたり「デスパレートな妻たち」を思い起こさせる展開だったけれど、誰が殺されたのかもわからないというミステリー感がとてもおもしろかったし、深刻なテーマでぐいぐいと引き寄せられて一気に見てしまった。
それにしても、ニコール・キッドマンがなんとも美しい。彼女がテレビドラマでこんな体当たりな演技を見せてくれるとは、本当に驚くほどである。幼い双子を抱えて「大丈夫よ」などというシーンが、かつて「アザーズ」で二人の幼子に「ママが守るから大丈夫」と言ってたシーンと重なってしまったけど、あれはもう20年前のことだよね？？ ほぼ変わってない奇跡！
ここから少しネタバレだけど、
DVの描写がとてもリアルで苦しいほどだった。壮絶な暴力の後に、相手に優しくなるハネムーン期があり、そのために被害者はよけに逃げられない心理に陥ることはよくあることなのだという。セラピストのシーンは重すぎて涙が出てしまった。レイプ被害者、DV被害者など暴力の被害者に寄り添ったシーンに胸を打たれた。
