序盤はホームランドに似ている感じのスケール感や速い展開が面白いと思ったけれど、中途から説明セリフが多くなり失速してしまった感じ。それ以上に内容的にどうなんだろうと思うことが多かった。
アジアに貧しい架空の国をつくり、強い正義感をもった日本人たちが援助するって設定にがおこがましいし、乃木及び別班の「日本のために」の連呼、国のためなら何を犠牲にしても構わないという姿勢は危険きわまりない。最終回のベキの「日本は民族や宗教で争わない国です」という台詞は聞いていて恥ずかしかった。
制作者が絶対意識しているから引き合いに出すけど、ホームランドもタイトル通り愛国者の物語。でもアメリカの自国中心の正義感には常に疑問を呈していたし、オルタナ右翼とか理由わからない行き過ぎた愛国主義は否定的に描かれてた。自己を批判的に見る目って大事だと思う。
日本素晴らしい、日本礼賛、日本のためだったら何だってするという思想を素直に、無批判に叫ぶドラマがここまでウケてしまうことが逆に心配になった最終回でした。
