実話がもとになっていると知らなければ、やり過ぎ・非現実的・トンデモと感じるかも。一民間人が麻薬王の潜入捜査をするというすごい話。でもやっぱりもとの話から、かなりふくらませているはず。
ファン・ジョンミンは悪いときのいつものファン・ジョンミン。人たらしで人でなし。今回は宗教（と言うかカルト）の力を借りてマインドコントロールまでやっている悪辣ぶり。
ハ・ジョンウは柔道経験と小さいながらも会社を営む独立独歩精神、家族への責任感、幼なじみへの思い、徴兵制やらなんやらでスーパー民間人化。チャン・チェンはDUNEのときとは打って変わって見事なチンピラぶりだった。
クレジットにないがエイにクレームを入れてくる社長の声はイ・ソンミンらしい。いろいろ豪華。
もうちょっとファン・ジョンミンとハ・ジョンウのあやういやり取りがあってもよかった気がする。このスタッフとキャストなので期待しすぎかもしれないが、潜入捜査ものにしてはハラハラ感が希薄だった（だいたい結末がわかってるから言えることかもしれないけど）。
スリナムから抗議されるのもむべなるかな。原題はそのまんま「スリナム」。自国の名前のドラマがこの内容だと怒りたくもなるかも。せめて英題や邦題と同じものにしたり、エンドクレジットでスリナムの現状を伝えるなどの配慮があってもよかったのでは。
