芹沢由紀子

ダーマーの芹沢由紀子のレビュー・感想・評価

ダーマー(2022年製作のドラマ)
4.1
1話目から引き込まれる。でもこの後この殺人鬼の筋だけでいったいどうやって引っ張ってドラマを制作していくのか気になったけど、編集と構成と、音楽のかっこよさで飽きずに最後まで観れた。

潮目が変わるのが6,7話目からで、圧倒的なドラマが展開される。
最初はダーマーという人物を気の毒な感じに描いているんだけど、この悪夢によって社会とか国全体にどんな影響が及んでいくかまで風呂敷が広げられていくので、これはたった一人のヘンタイが生まれただけでは済まされないという重たいテーマで深く深く掘り下げられた大変良きシリーズになっていた。

本人と父親役の俳優さんの演技が素晴らしい。被害者男性たちも限りなく本人に寄せられていて似ている。イケメンばかり。
暴力描写は、事実よりもマイルドにされているみたいだけど(ドラマなのでね)それでもエグくて、トラウマものの残虐さなので、慣れてないとキツイものがある。
芹沢由紀子

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