観てからしばらく経ってしまったけど記録。
ひとりの歌手が芽吹き、花開き、満開になり、そして終焉を迎える。戦争や愛する人たちの死、難しい親子関係とさまざまな困難がありながらも真っ直ぐとステージに立ち続け歌を届ける鈴子の姿。
最終話も、これが最後なのだと。これが鈴子を見られる最後なのだととても噛み締めて見てしまった。魅入った。
最終話と言わずおそらく紅白歌合戦で新人歌手に自分の歌を歌わせ比較されるかと思いきや、その後に舞台を誰よりも湧かせ、取り込み、自分のものにした鈴子の姿は本当に素晴らしいと思った。
親としては甘々すぎたけど、まったくお坊ちゃんすぎてお仕事に身の入らないマネージャーや、娘を誘拐すると脅してきた犯罪者（仮）のおじさんに対しても情けをかけるというのか、働き口を与えたりしていてなんとも微笑ましかった。
歌合戦を犯罪者（仮）のおじさんとその息子が鈴子の家でテレビを見ている姿が私としてはとても良くて、ちょっと泣いちゃうかと思った。
