このレビューはネタバレを含みます
前作ちむどんどんが駄作だったので色んな期待を込めて鑑賞した朝ドラ。
わたしはeighterなので横山くんが登場する事もあって楽しみに観ていた。
走ると熱が出ちゃう幼少期の舞ちゃんがお婆ちゃんと五島で過ごし、空に想いを馳せ、パイロットを目指すもリーマンショックの煽りを受けて夢を諦め実家のネジ工場に就職。
父との別れや、兄の逮捕、友人たちの悩み。心の揺れ。夢と現実との葛藤。良かったです。
わたし個人的には実家に就職せずパイロットとして仕送りを送る方が良いのでは？と思っていたので、正直舞ちゃんが会社の人に「いいですね。ここが傾いたらパイロットって逃げ場がありますから私たちと違いますよ」的な事を言われた時に本当にそうですねぇ…って思っていたけれど、舞ちゃんの良いところは自分の今居る場所で自分のできる事を最大限以上にできる事だと思っていたので、パイロットの夢をスッパリ諦めて営業であちらこちらの工場に頭下げて回ってるの観てめちゃくちゃ感心してました。
いろんなものを諦めてきた舞ちゃんだからこそ、たかしくんとの恋愛については「ここで諦めたらアンタなにも手に入れないヒロインになるやないか！」とテレビの前でイライラしたものです。
はるとさんはずっとひねくれた事言ってましたけど実の妹と義理の弟を前にくるみちゃんに告白したシーンはグッときました。
最初「計画的に会うしかないやん」とつっけんどんに言ってたのにくるみちゃんの返答によってはるとが「うん」って返事していてもう尻に叱れる未来が見えておばちゃん安心しました。朝からいいもの見た。
そしてプロポーズです。なんですかあの幸せそうな顔。
ただ前作ちむどんどんもそうだけど、恋愛関係がとても身近でしか動いてないことだけが気になりました。
途中出てきた歌人の秋月さんが信じられないくらい当て馬で可哀想だったな。しっかり視聴者に嫌われるタイプで恋のライバル週は観てるのキツかった。
最終回とても良かったです。
おばあちゃん役の高畑さんは素晴らしい女優さんですね。舞ちゃん幼少時代の船を走らせてたばあちゃんと、最後飛行機に乗ったときの高齢のばあちゃん。高畑さん一人だけしっかり年齢を重ねたように見えて素晴らしかった。
まだまだ未来に向かって舞ちゃんたちの夢は続いているんだなぁ。
