トケグチアワユキ

6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱のトケグチアワユキのレビュー・感想・評価

1.8
なんとなーく可もなく不可もなくって感じながら最後まで観た。
信頼できる「僕らは奇跡でできている」の橋部敦子−高橋一生の組み合わせだが、ありとあらゆるノイズがドラマに集中させてくれない。
幽霊だか妄想だかよくわからんが、死んだオヤジ(橋爪功)がいなければリアルが成立しないほど徐々に存在感が大きくなっていき、こりゃいったい何を見せられてるのか、正直よくわからなかった。
家族のハナシなのか、はたまた花火師のロマンなのか。
本田翼演じるミズタニさんの目的というか、彼女は誰かの生まれかわりじゃなかったの? 母親は生きてるしねぇ。
住み込みの弟子って、それほどの花火好きにはまったく見えない。
なぜ押しかけた? 
本田翼の演技力(がんばってた方だとは思うけど)じゃ、リアリティ無さ過ぎて幽霊以外に見えない。

とてつもなくふんわりしたホームコメディと言えなくもないが、にしてもふんわりというより曖昧すぎて、とっても微妙なストーリー。

さらに言うと、テレ朝の演出家陣の古臭さはノスタルジーを通り越して、ドン臭いの一言。
毎週番組終わりに視聴者のお便り紹介のコーナーがあったり(仕込っぽい手紙ばっかり)、蛇足以外のナニモノでもない。興ざめもいいとこ。
そんなことより人物描写や関係性に時間使えって、毎回思ってた。
極め付きは最終回ラストシーン。
セットの縁側からのカメラワークに何の意味があったんだろう?
引いたわぁ、別の意味で。
そんな現実みせて欲しいなんて1ミリも思ってない。
こういう蛇足演出するのを茶目っ気とか洒落てると思ってるとしたら致命的。
私はあそこに自信の無さのゴマカシしか見て取れない。
もう少しまともな会議できねぇのか? テレ朝ドラマ局。
高橋一生がかわいそうだわ。