トケグチアワユキ

侵入者たちの晩餐のトケグチアワユキのレビュー・感想・評価

侵入者たちの晩餐(2024年製作のドラマ)
4.5
テレビドラマの作家として評価著しいバカリズム升野のオリジナル。
日本テレビの単独製作! しかも正月(1月3日)ゴールデンプライム帯で2時間特番!!
代理店主導の製作委員会方式じゃなく、日テレ単独っつーのがすごい。
イヤミじゃなく、もう完全に作家先生。
変な〈しがらみ〉や〈タイアップ〉に惑わされることもなく、「先生、おまかせします! ご自由に、思う存分お書きください!!」ってヤツですよ。

バカリズムらしいテイストは残しつつ、とてもよく出来た、ドライヴ感てんこ盛りな見ごたえ十分なドラマ。
後半、密室劇になってからの展開に次ぐ展開、ムダなキャストや小ネタをはさむこともなく、一気に見せ切る手腕は〈確か〉なもの。

キャストも人気におもねることなく、菊地凛子/平岩紙/吉田羊/池松壮亮と実力のある演技派をメインに据え、気になるノイズなど微塵もなく、堂々の作品勝負。
いやぁ、恐れ入りました。

前作、連ドラ「ブラッシュアップライフ」と同じプロデューサー、監督とのチームは、バカリ升野さえその気になれば、長く続いていくんじゃないかと想像する。