トケグチアワユキ

ダウ90000 深夜1時の内風呂でのトケグチアワユキのレビュー・感想・評価

ダウ90000 深夜1時の内風呂で(2022年製作のドラマ)
1.8
ダウ90000というユニットの作品は初めて観た。
というか、この人たちのことをここで知った。
ま、Wikiを読んだ程度の認識しかできてないけど。

この番組をテレビドラマと呼んでいいのか問題。
あまりにもセリフに頼り過ぎてる。
テンポよく掛け合いすることだけに特化しているようにしか見えない。
演劇とも映画やテレビドラマとも違う、もっというとコントに似せた漫才のような掛け合い。
リアルなロケセットの中で、感情の起伏が乏しいテンポがいいだけのセリフの応酬。
あまりにもテンポがよすぎて、ちゃんと演技している勝村政信が逆に浮いて見える。

オファーを受けてテレビというメディアに乗っけるために無理してるのか、それともこのスタイルが通常運転で、これをそのままマスに訴えて行きたいのか。
どっちにしても、これじゃ映像的に面白味がないし、肉体性が伴っていないため演出(映像表現)がのっぺりし過ぎて物足りない。
見動きせずに読み合わせだけをめっちゃしたんじゃないのかな?

繰り返し出てくる勝村政信のアレも、本スジとぜんぜん関係ないとまでは言わないが、笑いを取るために無理やりストーリーに組み込んだように見える。
奇行が奇行で終わっては報われないよなぁ。
ひとり相撲とはまさにこれ。

脚本や演出など制作部がもう一度、〈見せる〉ために映画・ドラマ、演劇、コント、漫才を再定義する必要があると思う。