Mariko

ムービングのMarikoのレビュー・感想・評価

ムービング(2023年製作のドラマ)
4.9
人生初の韓流ドラマ。
映画ですら片手以上両手未満くらいしか観ていない私がここまで熱狂するとは。フェーズ4以降のMCUを観ていつからとなしに溜まっていたストレスを韓国ドラマが払拭してくれるとは夢にも思っていなかった。

序盤、学園モノ?違うなあ、どういうこと?と思いながら観はじめたのが、いろんなことがだんだん、どんどん繋がりはじめたと気付いた時にはどハマりしてた。
主人公のボンソクとヒスが本当にかわいいねえ、と思っていたら主人公は彼らだけではなくて、関係者全員が主人公だったという。高校生の彼らのストーリーではじまり、時系列を遡って親世代のストーリーを見せられることでひとつひとつのエピソードがすごいパワーで斬り込んでくるので、ほぼ毎回泣いてた。

SFでアクションでロマンスで家族愛人間愛で、全部てんこ盛りなんだけど(これが韓流か?!)、キャラクターひとりひとりをとても丁寧に描いてくれるので、全員を愛おしく思えるようになるのが最高。スーパーヒーローといっても、アベンジャーズというよりはちょっと懐かしい感じの009みを感じたかな。
それからこれがまた韓流初心者笑ならではの、俳優をほとんど誰ひとり知らないことも功を奏した。こういうストーリーは俳優に先入観がないことが大きくプラスになるので。
そんな中でも、敢えて「ひとり」をあげるならやっぱりキム・ドゥシクだなあ。あのクールな工作員の真摯な態度の中に垣間みえる愛情と茶目っ気にハートを撃ち抜かれたわ...

強いて難点をあげるなら、個人的にはちょっとtoo much violenceではあって時々目を瞑ったりしながら観てたんだけど、まあこれもこういうお約束なんだろうな、と思って薄目で我慢笑。
終盤2話に北朝鮮サイドの事情も詰め込んできたのは、これはどうせならシーズン2に持ち越してもっとじっくり描いてもよかったのになあ、と思わなくはなかったけど、つまり既にシーズン2に思いを馳せているくらいのハマりっぷり。
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