Mariko

クイーンズ・ギャンビットのMarikoのレビュー・感想・評価

クイーンズ・ギャンビット(2020年製作のドラマ)
4.8
今頃観てすみません、って謝りたくなる素晴らしさ。

とにかく特筆ポイントは、シャイベルさんを皮切りに、その後もチェス界でいろいろな形で出会った男性たちが、結局誰も彼もベスのことを「ひとりの人間」として尊重してくれていたことに尽きる。海のものとも山のものともつかない段階では懐疑的に見ていた人たちも、彼女の実力を目の当たりにするや、驚くべきストレートさで、性別も年齢も関係なく彼女を認めてくれる。ジョリーンの描き方なんかもそうなんだけど、昨今特に意味なく形式的に"ポリコレ”主張してくる映画やドラマが多い中、こういうことでしょう!と膝を打つ気持ちよさというか。

最終話は泣かせにきててヤバかった。シャイベルさんが亡くなってから見つけた切り抜きボードなんて、チェス版ニュー・シネマ・パラダイス😭だし、ボルゴフ戦の中断時にベニーがくれた電話に”We?"って言った瞬間その意味に気づいて、まんまとボロボロ泣いちゃったよ。

終わり方も最高。
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