有吉佐和子の有名な小説の何回目かの映像化。
企画会議が透けて見えるよう。
田中みな実が単発ドラマなら出てもいいって言ってます。何やります?みたいな。
まあ、田中みな実と木竜麻生のおかげで最後まで観られたのも確かなので、あながちこの企画会議が間違いじゃないんだけどさ。
ただ、ある時代背景が下敷きになっているとはいえど、このドラマの古臭い映像には閉口する。
衣装はともかく、演出も音楽も今どきこんなと絶句だ。
ベッドの前にキラキラした簾みたいなものつけて、さらに紗をかけてピンをぼかすなんて、50年前のベッドシーンだ。
素のベッドシーンが観たいんじゃなく、こんな映像が観てられない。
さらにラストの指輪も...、昭和過ぎて呆れた。
俳優は脚本にこう記されていれば、その通り演技をするしかない。
もうこうなると、このドラマの座組を行ったプロデューサー陣がこういう映像を撮るスタッフを何の疑問もなく起用していると思わざるを得ない。
いわゆる松竹2時間ドラマ制作陣の生き残りみたいな方々を集結して撮ったんだろうが、もうそろそろこういうドラマはご遠慮いただけないだろうか。
別にすべてが配信ドラマのようになって欲しいわけじゃないが、さすがにこれはない。ないと断言する。