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虎に翼のFranKaのレビュー・感想・評価

虎に翼(2024年製作のドラマ)
5.0
● Week1: 婦人の社会進出と結婚。女性の「幸せ」や「成功モデル」が、いかに時代に左右されてきたのか、考えさせられる。男性に迎合するときの女性の身ぶりは、女性によってこそ、よく見られていると感じさせる、寅子の観察眼たるや。また、「婚姻状態にある女性は無能力者」…は?はて?となる気持ちはとてもわかる。ただ、戦前の民法のあり方のど真ん中で、それを言語化できる寅子のような存在は、稀有だったと思う。

● Week2: ふとしたきっかけから、法廷見学に導かれ、弱者の「盾」になる弁護士としての理想・目標を設定した寅子。学友との繋がりも徐々に芽生えてきた。「結婚への絶望」もひとつのキーワードか。

● Week3 & 4: 法科の同級生との関係性が、徐々に構築されていく。よねの自己開示あり、梅子の自己開示ありで、登場人物の背景が明らかになっていくことで、物語に深みと豊かさが増してきた。そんなところで、共亜事件。続編が楽しみ。

● Week5: 父の逮捕という大きな転換点が描かれる。父の裁判の経験をとおして、法は「水源」のようなものという法理解が、寅子のなかに生まれる。

● Week6-8: 女性」としてのライフイベントを立て続けに迎える寅子。そんななか、優三こそが、寅子のソウルメイトだということが、本当によくわかる、第40回だった。

● Week9: 再起の背中を押したのも、また優三の言葉であり、存在。これからの寅子の躍進が楽しみで仕方ない。

● Week10: 特に、第47回は、戦後における、アメリカやGHQに対する日本のアンビバレントな心象を、巧妙に描いている回だと感じた。花江のように、家族を戦争で失ってしまった人の多くは、敵国としてすぐには支持しにくかったであろう。一方、寅子の同僚のように、日本が「脱皮」する契機を提供してくれたと考える人も、いたかもしれない。法改正に対する、伝統保守と改革の観点からの対立も見えてきた。

● Week11: 花岡の衝撃的な死から、一週間の幕開け。よねと轟の再登場も。寅子は多岐川という上司のもと、家庭裁判所設立に向けて邁進する。

● Week12:
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