FranKaさんのドラマレビュー・感想・評価

  • Filmarks
  • FranKaさんの鑑賞したドラマ
FranKa

FranKa

  • List view
  • Grid view

カササギ殺人事件(2022年製作のドラマ)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

リアルと物語世界が錯綜するプロットに惹きつけられる。原作未読なので、映像作品を観終わったら、読み始めたい。

(1) 第二話での、アランの嫌われっぷりが妙に印象的だった。

(2) 第3-4話:多層的
>>続きを読む

0

団地のふたり(2024年製作のドラマ)

5.0

(1) EP.1: 典型的な模範的「ライフコース」から外れたその先にある、自律と自由と、幸せが沁み渡る作品。

(2) EP.2: ソラちゃんとの想い出が語られる回。共通の想い出を語ることのできる唯一
>>続きを読む

0

宙わたる教室(2024年製作のドラマ)

5.0

他者を無闇にジャッジしない。これができる、稀有な教師像を描く作品だと思う。

● EP.1: 《普通》の基準に当てはめずに、その人に対峙できる教師は、ごく限られていると思う。柳田は、藤竹に出会えて、救
>>続きを読む

0

天才を育てた女房(2018年製作のドラマ)

4.5

(1) 学生服姿に違和感を覚える部分もあるが、全体的に、伝記作品として、とても面白かった。

(2) 相手のなかにある《自分は持ち合わせていないもの》を、尊敬の念をもって認めあう関係性が、素敵だと感じ
>>続きを読む

0

おむすび(2024年製作のドラマ)

3.2

● Week1: 明るいタッチで、展開もわかりやすい。が、その分エッジがあまり効いていないように思う。祖父の威張り散らし方が気になるものの、家族で食卓を囲むシーンはとても好き。

● Week2: t
>>続きを読む

0

À Table!〜ノスタルジックな休日〜(2024年製作のドラマ)

5.0

(1) 第3話:美術館の鑑賞経路にみる、二人の関係性がとても素敵だと思った。途中過程=howの部分は、それぞれに委ねられていて、互いに無理せず生きることができる。一方で、目指す方向性は共有できている。>>続きを読む

0

生理のおじさんとその娘(2023年製作のドラマ)

5.0

(1) 相手の痛みは、それが身体であっても心であっても、他者が「わかる」なんてことはできない。「寄り添う」ことだっておこがましい。寅子と航一のように、ただ、側にいて、「わかろうとする」姿勢を続けること>>続きを読む

0

Shrink―精神科医ヨワイ―(2024年製作のドラマ)

5.0

《心》とは何かを問う、良質の作品。

(1) EP.1: 「(心が)弱い」って一体何を意味するのだろう。刺激に過敏に反応してしまうこと?気にしてしまうこと?感情的になってしまうこと?現代は、とりわけ社
>>続きを読む

0

いいね!光源氏くん(2020年製作のドラマ)

5.0

マルチバースを『源氏物語』に適応させた、意欲的フィクション。

(1) 伊藤沙莉さんの演技が、非常に魅力的。

(2) 誰かの「添えもの」と信じ込んでしまう、自己肯定感の脆さが、中将と沙織の間で共鳴し
>>続きを読む

0

ランチの女王(2002年製作のドラマ)

4.8

● EP.1: 約20年前のドラマ。本物の「主演」俳優の存在感を見た気がする。第一線で今でも活躍する俳優陣のなかで、これだけ輝ける俳優さんは、本当に稀有な存在。(1) 味覚は歴史を認識できるし、その想>>続きを読む

0

平成細雪(2018年製作のドラマ)

5.0

(1) EP.1: 4姉妹それぞれ、家や社会・世間との距離感が多様で、観ていて面白い。性格とは、社会との距離感や関係性のとり方のことを言うのかもしれない。

(2) EP.2: 長女は家との関係を、次
>>続きを読む

0

西園寺さんは家事をしない(2024年製作のドラマ)

4.8

● EP.1: 「家事」との距離感とともに、多様な《家族》のありかたを描く作品であり、また、労働;仕事;活動という人間の生の塩梅を、コメディタッチに描く作品であると思った。

● EP.2:

0

問題のあるレストラン(2015年製作のドラマ)

4.8

● EP.1-2: 男性ホモソで成立する会社政治・社会を、ややもすると誇張的に描き過ぎているような気もするが、少なからず「女性」やLGBTQ+の人たちが日々経験していることを伝えているようにも思う。男>>続きを読む

0

1122 いいふうふ(2024年製作のドラマ)

5.0

(1) EP.1: 「夫婦」に社会が期待するものと、当事者が期待するもののギャップ。そして、時が経つごとに、当事者自身も何をパートナーに期待するかや、何が自分にとって幸せなのか変わってくるということ。>>続きを読む

0

三体(2023年製作のドラマ)

5.0

Netflix版より、断然こちらの方が原作の映像化に成功している。

● EP.1-2: (1) 射撃主と農場主仮説は、なるほどと思う。《法則》を人間は手にできると思っているけれど、それは単なる人間目
>>続きを読む

0

クロサギ(2022年製作のドラマ)

5.0

平野紫耀さんの凛とした輝きが、全開の作品。3回目の視聴。

(1) 法では裁くことが難しく、また被害に遭った金銭も取り返すことが難しい、詐欺被害。相手を欺すことは絶対的に不道徳とする氷柱と、被害者を実
>>続きを読む

0

カーネーション(2011年製作のドラマ)

5.0

● Week1: 1920年代、洋服への憧れを抱く、糸子の原体験が描かれる。

● Week2: ミシンとの出会い、そして、女性としての生き方に閉塞感を持ちながらも、少しずつ、「やりたいこと」の実現に
>>続きを読む

0

燕は戻ってこない(2024年製作のドラマ)

5.0

鋭い眼差しで社会を見つめる、骨太の作品。

● 第一話:石橋静河さんの演技が素晴らしい。見ていて胸が苦しくなってくる。卵子はただの「物質」なのか。「生命」なのか。「人間」の境界と連続性について、考えさ
>>続きを読む

0

老害の人(2024年製作のドラマ)

3.2

かなりのスローテンポで、第一話で断念してしまった。「老い」は、「害」なのだろうか。描写の視角に、あまり共感が持てず。

0

ハンドメイズ・テイル/侍女の物語 シーズン1(2017年製作のドラマ)

5.0

● EP.1: 女性が所有物であり、生殖のための道具、いわく、「産む動物」。現実社会とも連続性があるとみるか、完全なるフィクションとみるかは、鑑賞者の解釈に委ねられているのだろう。

● EP.2:
>>続きを読む

0

東京タラレバ娘(2017年製作のドラマ)

4.8

● EP.1: 「女子会」は、男性のホモソとどう違うのだろうか。

● EP.2-3: 倫子の弱気にさらに追い討ちがかかる。人が現状の自分から抜け出し、変容するためには、ある種のショックが必要不可欠な
>>続きを読む

0

虎に翼(2024年製作のドラマ)

5.0

● Week1: 婦人の社会進出と結婚。女性の「幸せ」や「成功モデル」が、いかに時代に左右されてきたのか、考えさせられる。男性に迎合するときの女性の身ぶりは、女性によってこそ、よく見られていると感じさ>>続きを読む

0

鉄の骨(2020年製作のドラマ)

4.8

俳優陣が素晴らしい。

(1) 「調整」を担うフィクサーの手腕が、描かれる。柴田恭兵さんの演技が素晴らしい。

(2) 尾形の葛藤と判断も見ものだと思う。

(3) 若手社員がある種の社内のインフルエ
>>続きを読む

0

坂の途中の家(2019年製作のドラマ)

5.0

社会的に、「女」として日本で生きていくことが、どれだけ精神的負担になるか、その一側面を突きつけられた気がした。リアリティを失わず、社会的問題に正面から斬り込む、良作だと思う。

(1) 「母」として生
>>続きを読む

0

セイレーンの懺悔(2020年製作のドラマ)

4.0

(1) 誤報は、社内ではその後のスクープで挽回できたとしても、その誤報によって理不尽に貼られた関係者に対するレッテルは、そう簡単に剥がすことはできないし、社会的制裁は続くであろう。そこが少々軽々しく描>>続きを読む

0

落日(2023年製作のドラマ)

5.0

原作未読。惹き込まれる構成で、《救い》とは何かを考えさせられる、良作だと思う。

(1) 創作者の視点から、芸術が過去を昇華する手立てとなることを、示しているように思う。

(2) 生きる価値など、本
>>続きを読む

0

Pachinko パチンコ(2022年製作のドラマ)

5.0

(1) 1-3話:
真の意味での《トランスナショナル》な生き方とは、どのようなものか、突きつけられる。日本の影が、常にどこか影を落とし、支配する20世紀前半の韓国。

(2) 4話:
記憶が想起をとお
>>続きを読む

0

正体(2022年製作のドラマ)

4.3

鏑木の葛藤を、亀梨和也さんが好演している。

(1) 一話ずつ、鏑木の誠実さが、周りの人、とりわけ社会的弱者とも捉えられるような人々を救うありようが、丁寧に描かれていたと思う。

(2) 《社会的弱者
>>続きを読む

0

MIU404(2020年製作のドラマ)

4.5

正反対の2人だからこそ、お互いの普段隠している部分や、潜在力が露わになる。

(1) 第一話:「マウントの取り合いは、悲劇しか生まない」。

(2) 第二話以降:人は、自分が信じたいものだけを、信じる
>>続きを読む

0

私の解放日誌(2022年製作のドラマ)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

韓国の競争社会の一側面が感じ取れる作品だと思う。

(1) 第一話:
住む場所で、生活に制約が生まれてしまう都市生活と、生まれついた縁で関係性が自然につくられる農村共同体の対比が、鮮烈。

(2) 第
>>続きを読む

0

アンナチュラル(2018年製作のドラマ)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ここまで聴衆を惹き込む、脚本が素晴らしい。

(1) 第一話&第二話:
少しづつミコトの過去も明らかになりつつ、「不条理な死」を、不条理なままにせず、真実に向き合おうとする、法医学医たちの真摯さを描く
>>続きを読む

0

三体(2023年製作のドラマ)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

原作一部読了。

(1) 第一話:
叶文洁の過去を中心に、現在と過去という時系列が交錯しながら、各キャラクターの紹介が少しずつなされる。宇宙との交信という壮大なスケールも、注意を惹く。また、物理と神の
>>続きを読む

0

満願(2018年製作のドラマ)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

●1.『万灯』
(1) 疫病の象徴性が興味深い。疫病から護られなかった、ということは、この「仕事」は、「資源の神」から感謝されえなかったこと・意向には沿わなかったことを、暗示しているのだろうか。

(
>>続きを読む

0

家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった(2023年製作のドラマ)

5.0

(1) 第一話:
姉弟の関係性が素敵だった。社会の眼と、家族として生きるなかで感じることが食い違ったとしても、社会側に迎合することのない、七実のたくましさも印象的だった。10話までしっかり見届けたい。
>>続きを読む

0

ケーキの切れない非行少年たち(2023年製作のドラマ)

5.0

自分の想像力が十分に及ばないことを反省させられる、視角が秀逸の作品だと感じた。

(1) 知能が低いから非行をするのではなく、支える仕組みがない社会を批判的に捉えるべき、というメッセージがよく伝わって
>>続きを読む

0

デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士(2023年製作のドラマ)

5.0

「マイノリティ」という言葉で括ることも、こうした作品が周知につながるということも、偽善に聞こえてしまうかもしれないけれど、この作品に出会えたことで、自分の視界が変わったと感じる。

(1) こうした「
>>続きを読む

0