ひさしぶりにただただ面白いドラマを観たという感じ。しかしそのおもしろさには、この映画のプロットと同じように中心を欠いている。
黒幕(敵の中心)だと思しきやつはあっけなく殺され、ハイジャックメンバーの行動原理は、私たちと同じく「大切な人を守りたいと思う気持ち」だけだ。このドラマの「ハイジャック」という行為には、もはや思想を欠いた合理性という名のシステムだけが空転している。
「ダイハード」の時代から、思想的なテロと見せかけて金をせびる手口は描かれていたけれど、なんかそれとも明らかに違う。もはや金すら中心ではないんじゃないかと思わせる。
そんな中、印象的なのはサム含め登場人物の顔。なんかとにかく愚直に顔が映されるドラマだなという印象がある。サムという恒星のまわりを回る惑星や衛星のように、それぞれの顔が配置されてるように感じる。
うむ、なんか雑な文章書いたけど、でもそんな感じ。