「傷つきやすい私たちモノ」と括れそうな最近よく見るタイプの群像劇、「日曜の夜くらいは」とかね。嫌いじゃない。サイレントより全然好き。
脚本は随所に仕掛けがあって工夫されてるんだけど、どうもそのテクニカルさが鼻につく部分はある。
演出は総合的にいけてない。メイン4人に関しては悪くないし、春木椿というキャラクターは松下洸平の素にかなり近いんじゃないかと想像する。撮影はあまり良くない。
決定的に良くないのは回想に出てくる子役が全く似てないこと。美鳥の大学生時代なんて今田美桜かと思って混乱したし。ていうか回想が全体的に良くない。
高畑勲のハイジが如く、椅子によって帰る場所を表象するやり方とか、くらもちふさこばりの偶然同じ人を知ってるメソッドも良いけど、総合的にはなんだかなあな感じだった。
