ミミック

いちばんすきな花のミミックのネタバレレビュー・内容・結末

いちばんすきな花(2023年製作のドラマ)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

格差、分断が進み人との繋がりさえおろそかになりがちな現代で、個人を尊重して関係を築く難しさと尊さを教えてくれるドラマだった。

最終話のあと第一話を見直して、その作品のテーマがよりクリアになった。

椿が家にやってきて家を出るまでの物語、落ち着いて過ごせる家という場所の価値。
ごみ箱にごみを捨てる、そこから拾う、一杯になったごみ袋を誰かが替える、あえてごみ箱から外す。誰かにとっては不必要なものも他の誰かには大切なもの。ごみ箱に無意識に捨てる行為は、ネットや他人に何気なく吐き捨てられた悪意にも重ねたり。
1話でゆくえが語ったモノローグと最終話のミドリちゃんのモノローグの対比。4人の輪に入らないミドリの存在がかなり大きい。

保健室登校の希子を巡る学校の人間関係の解像度がとても高くて、生方さんには是非学校ドラマを書いてもらいたい。


男女に友情が成り立つか、そんなの確かにどっちでもいーよねー。
ミミック

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