このレビューはネタバレを含みます
原作 アンソニー・ドーア
『ダーク』のヨナス役だったルイス・ホフマン。
厳しい感想になる。
1944年8月 ナチス占領下のフランス サン・マロ。
ラジオを通しての敵国同士の出会い。
原作は読んでないので、想像でしか言えないけど、ストーリー構成は良いと思った。
盲目の少女、ラジオ、戦時中、博物館、言い伝えのあるダイヤ、叔父さん…なんだか、小川洋子さんの小説にありそうなモチーフだ。
だけど、映像を見ると、物足りない、のめり込めない。
原作は感動のベストセラーらしいが、ドラマはイマイチで、最後は涙を流して見終えそうなものの、全くならず。
ストーリーや映像から、原作の雰囲気は読んでなくてもなんとなく感じられるけど、小説はもっといいのかも…と想像してしまうドラマだった。
主人公のマリー役アリア・ミア・ロベルティは、実際視覚障害で、役者は初めてらしい。
最初に出てきた時に、このドラマの雰囲気に合ってないように思った。それがズルズル最後まであった。
お父さんもイマイチだった。なんか、合ってない感じがして。
大叔父や、ドイツの悪役の人はぴったりときた。
個人の好みもあるだろうけど、俳優の違和感と、ストーリーと世界観は小説のまま描かれてないのでは?という予感で、なんとなく入り込めず、最後も感動しなかった。
小説を読んだ方がいいのかもしれないが、読みたい気持ちはあまり起こらない。ドラマで感動してたら、読みたくなったと思う。