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アッシャー家の崩壊のとぽとぽのレビュー・感想・評価

アッシャー家の崩壊(2023年製作のドラマ)
3.5
Netflixホラーにこの人アリ!なマイク・フラナガン ✕ カーラ・グギーノ =『ジェラルドのゲーム』チームが仕掛けるゲーム

遂に来たか!またアッシャー家の子供が死んだ…事件の裏にはあの女がいる。リスクを侵す価値があるダークなトーンと語り口に、1話じっくりかけて一人ずつ消していく丹念な描写と思わずハッとするような仕掛けにトドメのグロゴアで飽きさせない。新しいタイプのホラーと言ってもいいのでないかという新鮮さに満ち充ちていた。パワフルに興味をそそられる。

真の豊かさとは?
個人的には『ホーンティング・オブ・ヒルハウス』のほうが好みだけど、本作の心に住み憑くような怖さはなんとも厄介。例えばどこまでも誇れないやり方での眼前の成功に取り憑かれた悪徳一族に降りかかる盛者必衰の理に甘い誘惑、人間の欲と業、醜い浅はかさと罪深さも、始終不気味で居心地悪くなんておどろおどろしくも何処か魅惑的ですらある影。次の世代へと渡され引継がれる負の遺産(レガシー)か。
同じくマイク・フラナガン監督作品✕カーラ・グギーノ✕ブルース・グリーンウッド(✕ヘンリー・トーマス)など、恐らく同じ組によるNetflix映画『ジェラルドのゲーム』も出汁に使う始末。マーク・ハミルによる一家の弁護士もいい。特権階級のおごり、死体の山に築いた富と名声。勘定・支払は済んでいる、イカれた経験のツケを払うとき。


ペリー、カミーユ、レオ…
権力者のストーカー
その代償は次の世代が支払う、死ぬとき血脈が途絶える。一緒に舞台を去る
取引、契約"Deals are deals."私の会社だ
すべて手放すほうがいい NEVERMORE
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