ルビー婆さん

鉄道人:知られざるボパール1984の物語のルビー婆さんのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

インドで過去にこんな最悪な産業災害があったことは知らなかった。

“事実に着想を得た物語”
1984年 インド ボパールの化学工場でガス漏れ。
“世界最悪の産業災害”
イソシアン酸メチル。水がかかれば猛毒ガス(シアン化水素など)が生まれる。人間はそれを吸うと肺が壊されていき、死に至る。

ドラマで観ていると、工場の部品劣化、勤務体制、いい加減な指導など、ガス漏れが起こってしまうのは必然ぐらいのずさんさである。

ストーリー途中でわかるが、解毒剤はチオ硫酸ナトリウムとのこと。
これを知らずに危険な物質を扱ってるとは…ひどい会社である。

これだけでも大変なのに、“前門の虎 後門の狼”状況に。

工場の問題に駅員が大活躍する。

それにしても死者の数も多いが、その後先天的障害の子たちが生まれたりして、その時だけで終わる問題ではない。

こういった危険物を取り扱う会社は、万が一のことが起こらない対策と、もし起きてしまったらという想定もして、念には念を入れて対策しておいてほしいものだ。