U-NEXT 独占配信のアメリカ製ドラマ (全10話)。主演の エマ・ストーン はプロデューサーとして製作にも関与。A24 作品でもある。
タイトルは、物語の冒頭で、登場人物の一人が些細な事で黒人の少女に「呪われる」ことに由来する。
要約するのが難しいのだけれど、両親は金持ち土地持ちだが自身は何者でも無い芸術家崩れの妻と、妻に認めてもらおうと必死なのだが何故かあまり同情できない夫。この二人が TV のリアリティ・ショーを利用して有名になろうとする話。
ちなみに、この冴えない夫を演じるのが、脚本・監督も務める ネイサン・フィールダー。
全然リアルではないリアリティー・ショーの共犯関係、欺瞞と偽善、いったいどこから誰の目線で撮っているのか分からないカメラワーク、会話の間に挟まれる妙な間と表情、全く面白く無いジョーク、微妙にしかし絶望的にうまく運ばない物事。こう書いていても思うが、これが本当に酷い話。
終始不穏な雰囲気ながら、「呪い」なんかのせいではなく本質的な問題は当人たちにあるのだと、観るものは誰しも思うだろう。
そして、いっときの怒りがとんでも無い事態をもたらす悪夢的な最終話へ。上手く伝えられないのが歯がゆいが、このドラマがすごいのは、この最終話がなくても十分にすごいということ。
今年のドラマのベスト級。
