実話の犯罪事件をベースにした話で、キャストも見応えがあり、配信当初から気になっていたけど、天邪鬼なのでみんなが面白い面白い言っていると、少し冷めた目で見てしまう部分は正直あった。
事件をクールに描いても面白いけど、わざと過激に、刺激的にする部分があまり好きでは無かったのもある。
そして、せっかく実際の事件をモデルにしたのに、この作品を通してプロデューサー、監督がどう見ているのか、何を伝えたいのかというのがボヤけていたと思った。
役者は全員の個性がそれぞれ際立ったまま、それが作品の色になっていたし、本人とは違うであろうキャラクターを揚々と演じている姿は楽しくもあった。騙す側はもちろん、駿河太郎、山本耕史の騙される側がどれだけ間抜けに演じるかでも、どこまで笑えるかは変わってきたと思う。
主に視点人物となる綾野剛はメンバーの一員でありながら、過去には被害者であるという面もあり、彼がなぜそうしているのか、気になってしまったし。
好きか嫌いかで言えば嫌いだけど、面白いから面白く無いかでいえば面白かった。
もうええでしょう。もうええでしょう、ね。
