とぽとぽ

エンジェルス・イン・アメリカのとぽとぽのレビュー・感想・評価

4.0
すごい夢を見た!!! 私的なところから枝葉のように広がり繋がっていく脚本がすごく壮大でうまい。本作の核や本質的な部分は理解できていない気もしたけど、それでも十分引き込まれた。
相変わらず圧倒されるほどノリノリなアル・パチーノ × メリル・ストリープ劇場!他にもエマ・トンプソンなど好きなキャストの素晴らしい演技。美青年パトリック・ウィルソンに一人二役ジェフリー・ライト。彼だけでなくメリル・ストリープもエマ・トンプソンも現実とイマジナリーフレンド的 '天使' の役割を果たす本作の中心部分は、舞台的でもある。エイズになって預言者になる?何錠飲んだ?ヘビーな題材に合わせて想像上の世界が広がる。そんな厄介で、日本でならいわゆる"映像化不可能と言われてきた〜"というような枕詞の付きそうな本作のブッ飛んだビジュアル世界・プレゼン方法を具現化したのはマイク・ニコルズ監督 × 原作の戯曲も手掛け、そしてスピルバーグともよく組む、トニー・クシュナー脚本。ここまで映像的だと、舞台版ブロードウェイのも見てみたかった気もしてくる。気になる。
希望がなくても、惰性でも、生きずにいられない。もっと生きたい。見知らぬ人が親切が頼り。迷子になることがいいこともあるから探検する。人類の進歩は苦渋に満ちた選択の連続だけど、希望はある。
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