このレビューはネタバレを含みます
夫と息子と静かに暮らしていた主人公の元に送られてきた一冊の本を巡り、その本のせいで人生を狂わされる主人公と、彼女への復讐を生きがいとする本の作者を描くドラマシリーズ。
何と言っても本作はアルフォンソ・キュアロン初のドラマシリーズで、ケイト・ブランシェットとケビン・クラインという名優が顔を揃えているというのが注目か。
全7話のうち6話までは、スティーヴンの計画によってキャサリンの人生が一方的に脅かされる場面と、スティーヴンの息子が若かりし頃のキャサリンによって死に追い込まれるという本の内容の映像が切り替えて描かれる。
最終話でようやく真相が明かされ、これが真相で6話までの仕打ちではあんまりだ!と思いつつも、最後はちゃんと落ちるところに落ちたというか。
かつてジョナサンがキャサリンにナイフを突きつけたように、現代でもスティーヴンが彼女にナイフを突きつけるところが、血を感じさせる演出でハッとした。
主演2人は当然として、妄想極まる母親を演じたレスリー・マンヴィルがピッタリすぎる配役で良かったなぁ。