少年江湖物语/The Birth of The Drama King
聖教の教主である季川と浩然盟に属する趙青峰は、幼い頃に生き別れた実の兄弟。2人は両親の10回忌にそれぞれ生家を訪れるが、入れ違いになり再会はかなわなかった。季川が自分に関心を持っていると聞いた趙青峰は、聖教への潜伏を決意する。
浩然盟主の指示どおりに受け答えする趙青峰に季川は頭を痛めるが、“天下一の剣客”と一戦を交えたいため、聖教に連れ帰ることを約束する。趙青峰が正道を踏み外したうわさは江湖に広まり、武林の士が次々に襲い掛かってくる
趙青峰は季川について聖教に行き、浩然盟の間者である林とも合流する。秘伝書「套路王」に従って季川と仲良くなろうとするが、トラブルが絶えない日々を過ごす。温長老は趙青峰の到来に不満を持ち、虎視眈々と隙を狙っている
趙青峰は季川と親しくなるために、季川の好物である卵麺を作ろうとする。浩然盟では、趙青峰が生家で救った少年、顧亦封が昏睡状態から目を覚ました。盟主や師兄たちは、美少年である顧亦封を溺愛するが…
趙青峰に弟の面影を見た季川は、幼い頃の話を聞こうとするが、有益な情報は何も得られない。酒を飲んで師兄を殺したと話す趙青峰に、季川は酒の力を借りて正体を問いただそうとするが…。
季川と趙青峰は共に酒を飲み一夜を過ごしたことで絆を深める。そこへ前教主、殷不或の実子である剣が閻先生として聖教を訪れるが、季川と仲良くしている趙青峰が面白くない。趙青峰は秘伝書の下巻をやっと手に入れ、季川と親しくなるコツを活用しようとする。
季川の怒りを買った趙青峰は、厨房行きを命ぜられる。林は扶のために趙青峰を説得し、湖畔の小屋に扶の手料理を食べに行かせる。そこへ季川と閻先生もやってきて…。
最近、聖教でうわさになっていた閻先生の正体は、季川の義兄だった。季川は義兄に偽名を使った理由を尋ねるが、答えてもらえない。温長老は顧亦封からの知らせで、聖教内に間者がいることを知り、捜索に乗り出す。
趙青峰と季川は力を合わせて、突然襲い掛かってきた寒鴉を撃退する。計画の失敗を知った温長老は、傷を負った季川の元を訪ねるが、叱責を受ける。季川は、傷の手当てをする趙青峰が不意に発した言葉にはっとするが…。
寒鴉に襲われた季川を助けた趙青峰は、護衛に任命されるが、温長老や閻先生は不満を募らせる。季川は趙青峰が実の弟である確実な証拠を手に入れようと、趙青峰の血を手に入れようとするが…。
苦い物が大嫌いな季川は、いつも薬の服用を拒み、扶を困らせていた。季川が趙青峰の勧めには素直に従うことを知った扶は、薬を飲ませる役目を趙青峰に押し付ける。一方、魏旗は、温長老が寒鴉を雇っていた証拠を見つける。
聖教内の警備が厳しく、趙青峰と林は、浩然盟と連絡が取れない。そこで必要な物を買いに行くと言って下山することを企てる。趙青峰と親しくなりたい季川と、彼を懲らしめる好機と考えた温長老も下山を決める。
趙青峰は季川の疑念を晴らすため、かつて思い人だった月卿卿と会っていたとウソをつく。温長老は顧亦封を使って、趙青峰と浩然盟が通じている証拠をつかもうとするが、閻先生に邪魔をされてしまい…。
季川は下山した際、趙青峰が気に入った物を手あたり次第に買い、誕生日の贈り物にする。温長老が助けを求めて遣わした手下は、謎の男により無残にも殺されてしまう。魏旗は月卿卿と結婚するつもりであることを季川に伝えるが…。
趙青峰は季川の命令で蔚雲楼に移り住む。趙青峰からの知らせで、浩然盟に間者がいることを知った盟主たちは、“天眼の術”により間者を見つけ出そうとする。正体が暴かれるのを恐れた顧亦封は、とっさに寝たフリをして難を逃れる。
閻先生は、趙青峰が聖教に来て以来、騒ぎが絶えないことから、季川に始末するよう勧めるが、聞き入れられない。そこでひそかに温長老を逃がして、自らのやり方で、聖教を守ろうとする。
趙青峰を失いたくない扶は、月卿卿を竹林に呼び出して威圧しようとする。それを知った季川と趙青峰は、急いで裏山に向かった。月卿卿と趙青峰は互いの目的を果たすため、手を組むことにする。
趙青峰になぜ自分に関心を持つのかと問い詰められた季川は、ついに実の兄弟であることを明かす。その夜、2人は互いに心の内を語る。林と扶は、お見合い大会の準備に取りかかる。
閻先生により牢から解放された温長老は、顧亦封に作戦の続行を命じる。幼い頃、温長老に救われた過去を持つ顧亦封は、逆らうことができなかった。季川と趙青峰は、扶が作った毒キノコ入りの料理を食べ、前後不覚の状態に陥る。
季川と趙青峰は、2人で裏山に行き、兄弟の再会を喜んでいた。そこへ閻先生が、季川に命ぜられた仕事をしたと報告にやってくる。浩然盟主の斬り落とされた指を見せられた趙青峰は激怒する。
季川はさらなる事態の悪化を防ぐため、趙青峰と林を捕らえて地下牢に入れる。ついに謎の男が正体を現すが、なんとそれは死んだはずの前教主だった。前教主は、季川に趙青峰を殺すよう迫る。
季川は地下牢の趙青峰を訪ね、果たし合いで決着をつけようと告げる。一方、殷不或は、2人の対決を見たがらない剣に、もっと非情になるよう迫る。
趙青峰と林は、季川が案じた策により命からがら聖教を脱出する。扶と魏旗は、季川と共に浩然盟と戦うため白蒼山へ向かった。傷を治すため薬仙谷に来た趙青峰は、ついに殷不或のたくらみの全容を知る。
殷不或は肉を焼いて、洞窟にたてこもった季川と浩然盟の者たちを誘い出そうとする。戦いを避けるために1人洞窟から出てきた季川を剣に命じて殺そうとするが…。
©️BEIJING IQIYI SCIENCE&TECHNOLOGY CO.,LTD.