ウルトラマンオメガの5の情報・感想・評価

ミコトかわいそうだな、これじゃ生まれてきたこと自体が罪だったみたいな結末

蛇の姿の神様と女の子の話。ソラト・おばさん・ミコ・ミコトの4人が中心で話が進む、ちょっと変わった構成の回。 土着信仰の話は好きなので、本作でもやってくれるのは大変嬉しい。信仰されてたのはあの怪獣(の同族)ってことで良いのかな...? 非日常との別れが、日常と折り合いを付けるきっかけになっていくのがまた良いね。 オオヘビヌシノミコト、あの割り切ったデザインはだいぶ久々なのでは。操演かと思ったら3人がかりらしいのびっくり。神様とされるだけあって聡い1面もあるわけだ。選んだ結末はなかなか悲しいね...... ｢鉄を食う｣が｢人間から鉄分を吸う｣にもなるのがまた良い。最初比較的小さかったけど あれって鉄分不足だったからだったりして。 欲を言えばもっと長く、もっと情報が欲しかったなとも思う。神話の話をもっと聞きたいし、それによってオオヘビヌシノミコトの解像度を上げたい。 ミコとおばさんが住む田舎も妙に人がいない。そこら辺の掘り下げがあっても面白かったなと思ったり。 バトルシーン、途中でレキネスが入ってきちゃったのもなんかもったいなかったように思う。個人的にはオメガに苦しんで結論を出して欲しかった。それはそれとして、レキネスの助太刀が無かったらまた別の結末になってたのかなぁ。良い話ではあった。

ソラトとオメガもきっと成長したはず。また同じように何かを天秤にかける回がありそうな。

ミコト、ファルコンみたいで可愛かった。ちょっとだけ泣いた。

怪獣はただの悪役じゃなくて、共存できそうな個体もいるけど、住む世界が違いすぎるからお別れエンドが出来るのがいいよね 俺、ミコと同じスカジャン持ってるわ

あぁ、ミコト… ミコに懐いてただけに、この結末は悲しい でも、安易にハッピーエンドにしないのも、それはそれで味がある ウルトラマンも、決して万能ではないんだっていう たまに、こういう考えさせられるエピソードも挟んでくるから、ウルトラマンはいい意味で油断ならない

越演出は奥行きを見ればいいのかもしれないという気付きを得た。 畦道に腰掛ける少女の後景に軽トラが到着し、ソラトが下りてくる。するとピンがソラトに移って、彼女らに大声で話しかけてくる。 あるいは貧血で倒れた少女が寝込んでいる畳の部屋に据えられたキャメラが、奥の茶の間で話すソラトと少女のおばを映している。少女はどうやら二人の話を聞いているらしい。いずれも一つのショットの中で二つの出来事が同時進行していることが分かる。 「二つの出来事が同時進行する」。このことは、今見ているものが特撮ドラマ、とりわけウルトラシリーズであることを強く意識させる。というのは、ウルトラシリーズにも二つの世界線があるからだ。特撮パートと人間ドラマパートである。 かつては、これらはなかなか交わらなかった。しかし今は、それが比較的容易にできる。当然本話においても、遠景に（合成技術で）移動する怪獣を見る人々、という形で、二つの世界は融合を果たす。 しかしそれは、少女の自立、あるいは彼岸と此岸は交わるべきではない、というシナリオの流れからして良しとされない。少女と怪獣の絆は、断ち切られてしまう運命にある。 故に越知靖は、一つの画面で二つの出来事を進行させるショットをドラマパートに集約し、まず「二つの世界があること」を意識させる。そしてそれらのショットが、ウルトラシリーズの特異性を経ることで、「人間同士は通じ合える」というゴールへと綺麗に導いてくれるのだ。 これは「今の」ウルトラシリーズでなければできないシナリオかつ演出であり、氏の代表作になるだろう。 ちなみにEDで流れた、おそらくカットされたであろう、ソラトを見送るコウセイとアユムのショットもまた奥行きを活かしたものであり、見逃せない。

もう少しじっくりと描いて欲しかったお話。30分って短いね。 次に同じような事があった時は、人間も怪獣も助けられるオメガになってたら良いなぁって思う。

伝説蛇獣オオヘビヌシノミコト 鉄分吸収を自分自身で制御出来ればなんとかなったのねぇ アユムさん本当に二人の秘密に気がついてないのかな