MIDORI

Without a Trace/FBI失踪者を追え!<セカンド・シーズン>のMIDORIのレビュー・感想・評価

3.8
エリック・クローズの髪型どうした?なシーズン2。そして、全体的にファッションセンスが微妙すぎて、スタイリストちゃんと仕事して〜!となった。柄物スーツに柄物ネクタイとか、なんでこの色同士を組み合わせた?とか、捜査官がこんなド派手なネクタイ着けないでしょ?というスタイリングが多くて勘弁してほしい。

シーズン1はFBI副長官の父を持つマーティンの電撃異動から始まったせいでダニーが全然目立ちませんでしたが、シーズン2ではダニーのことを少しずつ深堀りしていったので魅力が爆発!明るくて朗らかなダニーの苦労人の一面が見られるシーンが多かった。ダニーとマーティンが一緒に聴き込みに行ったりするシーンは眼福すぎる。

そして、シーズンを通して各メンバーの家族について少し掘り下げられた印象のシーズン。失踪者の捜索願を出すのは家族なので、事件を通して色んな家族が出てくる中、ようやくメンバーたちの生い立ちも分かってきました。

11話のチョイ役でマーク・ヒロシとかいう「どっちが名前?」の役で“Hawaii Five-0”のダニエル・デイ・キムが出演していた!この翌年の2004年から“LOST”で大役を掴んだのか〜となんだか感慨深くなってしまう。

シーズン2の中で最高評価を受けたエピソードは15話の「少年エリック12歳」という学校生活の闇を描いたエピソード。本当に胸が苦しくなる。インターネットや携帯が無い時代だったらイジメ=暴力だったのが、現代だとSNSなどを使ってデジタルタトゥーとして残るようなイジメが多いのが辛い。こういった話を2003年からちゃんと世の中に発信しているところがアメリカって進んでいるなと感じた。日本語のタイトルは微妙なのですが、原題は「Wannabe」というたった一言でエピソードの内容をまるっと表現していてすごい。

J・K・シモンズがゲストの21話も良かったし、22話のゲストはティム・ディケイ。海外ドラマファンならお馴染みの俳優さんたち。今見るとこの人もゲストで出ていたのか〜というのが多くて、一回見たドラマをもう一度見るのって本当に楽しい。
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