けーな

刑事コロンボのけーなのレビュー・感想・評価

刑事コロンボ(1968年製作のドラマ)
4.0
2年前にNHKBSで毎週放送されているのを観ていて、観れない日は、録画していたのだけれども、それを放置していたので、今回、残りを観て、全て完結させた。

とにかく、刑事コロンボは、子供の頃から度々観ていて、好きだった。しかし、今回、ほとんど忘れてしまっていることに、我ながら驚いたのだけれども、ずっと忘れずにいた回がある。

それは、43話「秒読みの殺人」。

フィルム時代の映画は、映写室で、映写技師が、フィルムを交換しないといけないのだけれど、そのタイミングは、パンチと呼ばれる丸い輪っかが、スクリーンの右上に出た時。その説明をコロンボがしてくれる。フィルム交換のシーンは、「ニュー・シネマ・パラダイス」にも、出てくるし、デジタル化される前のフィルムの映画には、必ず、パンチが表示されたので、私は、映画を観る度に、「あっ、フィルム交換だ」と、コロンボの説明を思い出して観ていたものだった。そんなわけで、映画好きになった私にとっては、43話は、とても印象深い話。

他に、好きなのは、
6話「二枚のドガの絵」、8話「死の方程式」、19話「別れのワイン」。

昔は、どの回も、最高に面白いと思ったものだったけれど、今、観ると、今ではあり得ないことが、まかり通っているので、滑稽に思えたりして、ミステリー部分を楽しめない回も、あった。今では、あり得ないことっていうのは、例えば、セキュリティーが甘すぎるとか、個人情報ダダ漏れだとかそういった類いのこと。どの話でも、殺人事件が起きるわけだけど、昭和の良き時代ゆえの事件だなって思ったりした。
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