梅ちゃん

ホクサイと飯さえあればの梅ちゃんのレビュー・感想・評価

ホクサイと飯さえあれば(2017年製作のドラマ)
3.0
焼酎となめろうさえあれば―――

コミュ障女子大生ブンと、話し相手のぬいぐるみホクサイ。ブンが東京での一人暮らしで、料理を通して成長する姿を描くほっこりドラマ。
2017年24分×8話🇯🇵

8年前なのでこの規模でもキャストが豪華。
上白石萌音(コミュ障JDブン)
梶裕貴(ぬいぐるみのホクサイのCV)
池田エライザ(コミュ力高めポンコツJD)
前田公輝(河原に佇む編み物部顧問)
桜田ひより(勝手に家に上がる男子中学生)
堀田真由(名無しモブでもキラッキラ)

各話ごとに様々な料理にフィーチャーするのはお料理ドラマによくあるパッケージ。

ただし、こちらの作品は主演、上白石姉の衆人環視下における、
①エア調理
②エア実食
③恍惚の表情
という、度胸一番三連コンボで他との差別化を図っている模様。

それを強調する為なのか知らんけど、このドラマでは実際に料理を作るシーンはあるが、食べるシーンが無い。

もう一度言う。
美味しそうな料理は散々見せるが、食べるシーンがないのだ。

グルメドラマとして観ていたこっちとしてはキツネにつままれた。フォックスにピックされた。

美味しそうな料理を見せた以上は、美味しそうにガツガツ食べて、
『うおォン俺はまるで人間火力発電所だ。』
位のことは言って欲しい。いや言うべきだろう。

それがグルメものの醍醐味じゃないのか。
それが人の道ではないのか。

美味そげな料理ドラマを期待して鑑賞すると、その感情は昇華される事なく行き場を失い、さまよえる蒼い弾丸と化す。

ここは一つ流れに身を任せて、妄想にはしゃぐ上白石1号をニタニタと愛でるのが吉でしょう🤤



以下余談🙄💬

本作では鬼太郎ヘアーで陰のある男子中学生を好演した桜田ひよりさん。

この後、2022年の映画〈おそ松さん〉のチビ太役で演技の幅を広げ、2023年の主演ドラマ〈あたりのキッチン!〉では、こちらの主人公と同じくコミュ障JDを演じています。

※〈あたりのキッチン!〉梅助評価☆5.0