ウッドベースの足音と共に、紫煙とネオンで燻る街の濡れた通りが浮かび上がり、その先に独り座る《彼女》の月の裏側のような瞳が見える…
明らかに発散されるノワールな硫黄臭、このシリーズはMARVELブラン>>続きを読む
いわゆる当事者キャスティングの偏重にわたしは懐疑的なのだけれど、今シリーズはまさにその悪いところが出てると思う。つまり、あからさまな手段の目的化だ。
主人公マヤを演じるのはネイティブアメリカンで聾者>>続きを読む
前期では誤解を残したまま離ればなれになってしまった、海賊紳士・スティードと黒ひげ・エド…
…は、割と早めに再会するのだけれど、そこがゴールではない。2人と彼らを取り巻くクルーたちは、それぞれの幸せを探>>続きを読む
実在した"海賊紳士"、スティード・ボネット。
夢を追い家庭から逃げ、貴族からヘッポコ海賊団の船長に転身した彼が、最凶の海賊と名高い"黒ひげ"に出会う…
そこから始まる、まさかのカルチャーギャップ×ブ>>続きを読む
スピンオフを感じさせない激・面白さ。間食にチーズinハンバーグ出された気分である。勘弁してくれ。
この『ザ・ボーイズ』シリーズは、フルスイングR18のエログロとか、スーパーヒーローコンテンツへの強烈>>続きを読む
うーんなぜだか観るのにやたら時間とカロリーがかかったな…
今回みたいに90分×3話って出されるのと仮に45分×6話って出されるの、トータルは同じでも腰の重さがかなり違う感じがした。なかなか集中力が続か>>続きを読む
2話がピーク。
ある鎮痛薬によって、一代にして巨大な財を成した製薬会社の一族が次々と怪死。その真相を探る、オカルト:ミステリ=6:4くらいの全8話。
エドガー・アラン・ポーの小説を現代風に再解…釈>>続きを読む
ぉおやぁぁ…?
何でもかんでも誰でも彼でも恋愛に決着させるのはどうなの。ニール・ゲイマンってこんな人だっけ?少なくともわたしが『グッド・オーメンズ』に欲しているものではなかった…です。
前シーズン>>続きを読む
誘惑の悪魔、クロウリーがやってくる。
激細黒パンツに蛇の瞳を隠すサングラス、ロンドンの灰色の空の下、燃え盛るベントレーに乗って、QUEENを爆音で流しながら。彼はシャイで紳士な天使アジラフェルと秘密>>続きを読む
すべてがあるべきところに収束するラストシーズン。『ブレイキング・バッド』まで含めた集大成として、あまりの正しさになんだか納得しすぎて最早書くことが見つからない。
『タイムマシン』。
きっと誰もが一>>続きを読む
これまで基本的には並行していたジミーとマイクのストーリーラインが、ついに交わる。キャラクターは出そろった感があり、ラスボスもどうやら内定の様子。
と、最終シーズンに向けた助走が始まる中、ここにきてハ>>続きを読む
前シーズンのラストに起こった事件の衝撃は長く尾を引き、ジミーはなかなか現実と向き合うことができない。
半ば逃避の一環のように始めた携帯電話ショップの仕事をきっかけに、グレーゾーンの奥へと少しずつ足を踏>>続きを読む
折り返し地点に相応しく、決定的な出来事が重なるシーズン3。
ジミーは、自らの行為を省みて責任をとる、という行動を成すけれど、その姿を一番認めてもらいたかった人には遂に決して届かないことを知る。
並>>続きを読む
このシリーズが親の『ブレイキング・バッド』と比べて優れている、というかありがたいことの一つに、応援したくなる女性キャラクターの存在がある。即ち、ヒロイン枠と戦友枠を兼任するキム・ウェクスラーだ。
主>>続きを読む
chatGPTに「『ブレイキング・バッド』よりおもしろいドラマを教えて」と入力すると端末が爆発することでおなじみ(嘘)の『B・B』。
そのスピンオフで、主人公含むトンデモアウトローたちのわがままに振り>>続きを読む
SWの超・名作スピンオフ、『ローグ・ワン』の前日譚にあたるドラマシリーズ。
スピンオフのスピンオフはもはや場外じゃあないのか…?という杞憂は吹っ飛び、今となってはわたしの中で総合『マンダロリアン』超え>>続きを読む
今作では、わたしたちが以前から親しんだキャラクターの何人かが「退場」を余儀なくされる。しかしシーズンが終わった今、はたしてその価値はあったのか、要するにその代償に見合うほどの物語だったのか、は疑問が残>>続きを読む
ワシらのグローグーがこんなに大きくなって…と、孫の成長を見るような気持ちが天に召されるシーズン3。
根無しの「子連れ狼」から始まったふたりぼっち物語は、いつしかひとつの国家を再構築する神話へ。
帝>>続きを読む
迎えた最終シーズン。確かにすべてを見届けた、という思いに深い息が洩れる。
果たして、このドラマのテーマとは何だったのだろう。
ウォルターの辿り着く「結果」は、ある意味で1stシーズンから誰もが予感し>>続きを読む
みんな病んでてつらい…
お金や病気の問題が落ち着いても、欲望と罪は残り、止められない。これまでの過ちに、苛まれ苦闘する面々。
それに、今シーズンではウォルターとジェシーが分断されてしまうのも観ていて>>続きを読む
事態が複雑度を増していく一方、今シーズンではかつて「男の哀愁」と呼ばれたようなものが描かれる。ウォルターにハンク、ガスでさえもが、金を稼ぐという絶対的な行為の意味に囚われている。
昨今ではこのような>>続きを読む
ドラッグの売人から元締めへ。
大きな方針が定まって、クセツヨな主要キャラたちが続々と参戦してくる。みんな大好き弁護士ソウル、強すぎるおじいちゃんマイク、そして暗黒の圧を放つチキン屋ガス。
人物が増え>>続きを読む
二重生活×バディもの×闘病×素人クライム。
これだけ詰め込んで、面白くならないわけがないんだよなあ…と思いつつ、巧くドライブさせるには配合の緻密なバランス設計が不可欠だと気付く。それこそまさに、ウォ>>続きを読む
間違いなくこの10年で最高の厨二病患者量産ヒロインが爆誕した。
ティム・バートンとアダムス・ファミリー、なんていうこれ以上ない取り合わせへの期待に十分応える。もし自分が去年死んでたとしても、墓場から>>続きを読む
タモさんならぬギモさんの奇妙な物語集。
編纂、が好きである。恥ずかしげもなく言うならば、心踊る響きだ。
敬愛する作家が何を観たり読んだりしてきたのかには強く興味があるというか、「好きな人の好きなもの>>続きを読む
自己の抑圧と解放に関わるシーズン2。
多くの登場人物が、言わずに抱えている何かしらの重荷を持っている。恋愛、ドラッグ、家族…と秘密の形は様々だが、シーズン1から引き継がれたそれは、徐々に彼らを内側か>>続きを読む
良いところ・悪いところ両面あって、良く言えばチャレンジングだとは思う。
まずシーハルクの見た目が「ナメック星のマイケル・ジャクソン」である残念さ
…は今後のアプデに期待として。
「ハルク」というパ>>続きを読む
『トラブルは〜』と同じくS1後の特別篇。あちらがルー(ゼンデイヤ)サイドだとするなら、こちらはジュールズ(ハンター・シェイファー)サイドといった位置付けだろうか。ジュールズ視点からS1をざっと振り返る>>続きを読む
ルー(ゼンデイヤ)と、断薬会の先輩アリ(コールマン・ドミンゴ)がイブのダイナーで交わす会話を映す。
S1の後に配された、幕間的な位置付けの特別篇だ。
アリの言葉はカウンセラーのようにルーに寄り添いな>>続きを読む
アメリカの学園ドラマといえば、スクールカーストに恋愛と家庭のいざござ、LGBTQにアイデンティティ、最後はプロム…
という風景を破壊する。
興味深いのは、今作もまた上に挙げたような定番のイベントを実>>続きを読む
なんで毎回毎回、このダサいダンスのオープニングをスキップせずフルで観てるんだろう。
あまつさえ、シーズンが終わる頃には…これが、涙…泣いているのは、わたし?
ジェームズ・ガン監督による無理ゲー・チー>>続きを読む
ふやけちゃったチャパティー。
主人公カマラはとてもキュートで、魅力的だと思う。アベンジャーズ、特にキャプテン・マーベル大好きでクレバーなちょいぽちゃ・ムスリム・ガール。
その明らかに陽性なキャラクタ>>続きを読む
あーあ、やっちまった。ついにやっちまったよ。
満を持して登場するキャプテン・アメリカ型ヒーロー、ソルジャー・ボーイ。彼の存在がホームランダー打倒の可能性となって浮かび上がり、ボーイズやセブンたちを大き>>続きを読む
ホームランダーよりやべー奴なんているわきゃあない、なんて思い込みは露と消え、最悪の最悪が嵐を呼ぶ。
こんなにやりたい放題やりながら、LGBTQに#MeTooそしてBLM、更には大量破壊兵器のアレまで>>続きを読む
圧倒的な超能力をもつヒーローが、現実にいたら?
巨大なビジネスの一部となり、政治や経済、宗教とも結びつく…そんな世界を、トップヒーロー集団「セブン」と、ヒーローに恨みをもつレジスタンス「ボーイズ」との>>続きを読む