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イエローストーン シーズン1のいののネタバレレビュー・内容・結末

イエローストーン シーズン1(2018年製作のドラマ)
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このレビューはネタバレを含みます

テイラー・シェリダンが描く骨太の現代西部劇。西部劇版ゴッドファーザーとの呼び声が高いのもわかる(※でもそのことが腑に落ちるのはシーズン2を観ている途中でした)。大牧場主ダットン家 vs 先住民 vs 開発業者。この争いは熾烈を極める。


「ウインド・リバー」の何人かが出演しているのでそれだけでも胸が熱くなる。わたしはこのドラマをはやるような気持ちで観ることができず、いつも重苦しい気持ちになった。主演のケヴィン・コスナー演じるジョン・ダットンはダットン家6代目ということだけど、おそらく彼等は先住民から奪って、ここにいる。甘っちょろい偽善者のわたしはどうしても奪われた側に立ちたくなってしまうから、だから観るのが辛いのかもしれない、ということを考えてしまう。


モンタナ州最大の牧場:イエローストーン。こんなにも馬を魅せてくれるドラマは他にないと思う。そのくらい馬たちがいい。急ブレーキかけて停まるところなんかもすごく格好良く撮っている。黒い牛たちもたくさん登場するけれど、彼等はカウボーイなんだと観るたびに実感する。


安易な感動ものに落とし込むことは全くせず、誰かに思いきり肩入れさせてくれることもない。アメリカ開拓の歴史の闇も含めて背負っているような作品なのだろうと思う。こんなもハードルの高いことに挑戦し、しかも成功していくのはやっぱりテイラー・シェリダンさすが
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